第156話 西院春の乱

松井くんと上田くんとサヨナラバイバイズが企画した『打ち上げ』というイベントの打ち上げの最中だった。
(ややこしくてすみません)
楽しく打ち上がっていると突然店内が騒がしくなった。
どうやらケンカだ。
隣のテーブルでケンカがはじまったようだ。
三人のヤンキーと1人の青年がもめている。
おや・・・?

そなたはコブクロ

なんと『打ち上げ』(というイベント)に来て、今まさに一緒に打ち上がっていた(ややこしくてすみません)友人のコブクロ君が隣のテーブルのヤンキー相手にくだをまいている。
完全にコブクロくんが迷惑をかけている感じだ。
そうこうしている内に乱闘がはじまった。
他のお客さんが帰る、
古口(星の王子)が笑う、
上田(サヨナラバイバイズ)が平泳ぎの手の動きで止めに入る、
そして平泳ぎの手の動きのまま帰ってくる、
KTR(マッカーサーアコンチ)は「裏口とかないんですか・・・」

逃げる気だ。

キチュウは止めに入ったもののヤンキーに、
「なんや、オマエ、顔が赤すぎる、座っとけ」

心配されている。

上田は平泳ぎの手の動きだ、
古口はラーメンを食べながら笑っている、
キチュウはしょんぼりしている、
KTRは裏口を探している。

沢田ナオヤは寝ている。

こんなに大騒ぎなのに寝ている。
(あっ、起きた、キャベツを食べた、そして寝た・・・。)
店主が間に入ってくれて、なんとか事は収まった。
ヤンキーが大人になってくれた形だ。
ヤンキー達が店をあとにする。

「おう、もっと喋ろうやぁ!」

ヒデだった。
張本人コブクロくんの幼なじみのヒデだった。
せっかく帰っていったヤンキー達を連れ戻してきた。
何のために?
なんてややこしい人なんだろう。
なんや、二人の育った町はどうゆう町や、
なんでそんなにややこしいんや、
(ちなみにイシバシヒロミも同郷の幼馴染)
権謀術数の渦巻く絶望と混沌の町で君らは育ったんか?
そして乱闘が再開された。

「裏口とかないんですか?」

KTRは裏口を探す。
上田は平泳ぎ。
キチュウはしょんぼり。
沢田は熟睡。
古口はラーメン。






(カタカタカタカタカタ・・・・・・)



結局店主のとりなしにより、
西院、春の乱は終息をむかえた。
夜が明け、朝は来た。
そして夕闇が辺りを染めていった。
今日は友人の結婚式の二次会だ。
昨夜の喧噪が嘘のような・・・・

そなたは・・・コブクロ・・・?


(それとも渡辺二郎?)

なんちゅうラフな格好や!
今日結婚パーティーっすよ!
周り見て、周り!
みんな何きてる?
そう、女子はドレス、男子はスーツ、

オマエはなんでジーパンにジャンパーやねん!

上着を脱ぐな、上着を!
革のジャンパー脱いだら白の無地のTシャツて!


(ヘラヘラすんな〜)

ジェームスディーンか!

ということは、昨日のアレは理由なき反抗?
東へ帰れ〜(エデンのやで)


カエラナ〜イ)