2015-01-01から1年間の記事一覧

第458話 年末に思う 後編

今までに30回近く仕事をかえてきた加藤さん。 そんな加藤さんに「今まで色んな仕事してきたと思うんですけど怒られなかった仕事とかあるんですか?」って聞いてみた。 「二個あります。」 (・・・二個なの?) 二個ありました。 それでは発表していただきま…

第457話 年末におもう 前編

2015年が終わろうとしている。 加藤さんのくだらなかった2015年もまた然りだ。 今年の汚れ今年のうちにと申します。 一年かけてドロドロに汚れた加藤さんの2015年。 雨にも負けて風にも負けたただのデクノボウになっちまった加藤さん。 雨に負け…

第456話 命名

〜前回までのあらすじ〜コグチのとこにキンタマのでけえ子供が生まれてオラほんとにビックリしちまったぞ、 名前も中々決まらねえみてえでオラしんぺえだぞ、 どうなることやら、なんだかオラわくわくしてきたぞ! (これくらいあるんだから) 古口くんと小…

第455話 父になりし友に捧ぐ

〜父になりし友に捧ぐ〜初めてあったのはいつだったろう ある夏の終わりの西院だったように思う 酔いつぶれたわたしはあなたにゲロを吐きかけし蒸し暑き夜次に会ったのは初秋の鴨川のほとり あなたは新幹線に似たおんなを連れていた 後年あなたの伴侶となり…

第454話 自粛

加藤さんのこの一週間をざっくりと言います。 加藤さんの浮気がバレて、コンパス出禁になり、 最終的に三又又三さんになりました。 (なんちゅう顔やねん) 今回の件は加藤さんだけの問題ではないので詳しくは書けないので、 一応報告という形をとらせていた…

第453話 東京へいこう

11月17日早朝、わたしは実家の最寄駅である阪急西山天王山駅前にいた。 (山って二回も言うてる、なんてアホな駅名や)今日は星の王子さまたち(というロックバンド)のレコ発イベント出演のため彼らの車で東京へ向かう。 車はメンバーのオギノの家の車を借り…

第452話 加藤の場合 2

最近、昼のジョブ場が忙しい。 メーカーを相手に段ボール20箱分の商品の卸しなども珍しくない。 新人さんも二人採用して万全の態勢で臨んでいるのだが、 それでも毎日仕事に追われている。 だが、忙しい分給料にも反映されるのでモチベs・・・ 「今、下に…

第451話 加藤の場合

加藤さん、なんであんたはひと手間かけて料理をまずくしちゃうんだ。 二度手間、言い訳、口ごたえ(あとソフトバンクの店員)。 わたしの嫌いなものベストスリーである。 加藤さんはアレだ、二度手間をした挙句言い訳、口ごたえのフルコースだ。こんなことが…

第450話 夫婦喧嘩

夫婦喧嘩をした。 きっかけは、わたしの一言であった。 「グレーのセーターにジーパンて・・・葬式帰りみたいな顔して」 ここまでは、わたしが悪かったような気がする。 姉の第一子に会いに行く恰好としてはちょっと地味だな、という印象だったので。 でも葬…

第449話 誕生

新しい家族ができた。 長崎に嫁いだ姉の第一子である。 名前は綸葉と書いて『いとは』。 難しい漢字になったのには理由がある。 はじめ考えていた漢字は画数がよくなかったらしいのだ。 画数なんてどうでもいいことだと思うのだが、 調べてしまうと気になる…

第448話 沖縄珍道中 其の五

そして朝が来た。 旅の終わりの朝だ。 終わらない旅はない。 いや、僕たちの人生は終わらない旅なのかもしれない。 車は伊江島の港を目指す。 僕が取り戻した夏に別れを告げるべく。 カーステレオからは松任谷由美の飛行機雲が流れる。 そして、なべの野郎が…

第447話 沖縄珍道中 其の四

猫がついてきて困る。 伊江島三日目の昼下がり、わたしは一人で散歩に出かけた。 海へとむかっていたわたしの足元に小さな小さな仔猫が転がり出てきた。 生後1か月ほどだろうか、ヨタヨタと足元もおぼつかない。 わたしの足も、モチロン止まる。 少し猫と遊…

第446話 沖縄珍道中 其の三

伊江島滞在二日目。 昨日は海へ行ったので今日は海へ行くことにした。 (尻しまえや) ※時系列を整理します。 10月9日 那覇着(沖縄珍道中 其の二) 10月10日 伊江島(沖縄珍道中 其の一) 10月11日 伊江島(今ここ) 10月12日 伊江島 10月13日 伊江島→那覇 10…

第445話 沖縄珍道中 其の二

10月9日夕方、小雨の那覇空港に到着した。 今回のパーティはレイニーJグルーヴ(というバンド)のなべちゃんとその恋人のりえちゃんとわたし、そして東京在住の春本くんだ。 春本くんは元々東大阪出身で京都の芸大時代になべちゃんたちと仲良くなった。 …

第444話 沖縄珍道中 其の一

昨夜のお酒がまだ残っている。 僕たちは沖縄にいる。 那覇から車で1時間半。 本部(もとぶ)の港から船に揺られること30分で今回の滞在地伊江島だ。 10月の沖縄にはまだ夏が残っている。 そして伊江島には何もない。 島の中心にそびえる岩山、そしてとに…

第443話 正直、閉口しています

最近、加藤さんがこういった発言をしているらしい。 「松井くんがボクのこと言ってる時は少し盛っている」 こういった類の発言には正直閉口してしまう。 『盛る』とは1を10にして語る、みたいなことだろう。 わたしが加藤さんの事を語る時、一切『盛』っ…

第442話 徳島にて

少しだけ残っていた夏を拾い集めにきた。 徳島県、入田市。 わたしの妻の生まれ育った町である。 (今年は兄圭太郎家族と友人小島夫妻と、あと召使いの木村と。) (わりかし近い親戚) (わたしの髪の毛を執拗に切ろうとしてくるじいさん。今年も健在。) (酔…

第441話 夏が終わって

そして夏が終わった。 そう、やっぱり夏はまぼろしの様だ。 楽しかった思い出と、あの日の夕立にも似たこの空虚。 何度も何度も繰り返しても、むなしい。 あと、携帯電話が壊れました。昨日はスロータイムコミュニケーション(というイベント)に出演したの…

第440話 マッカーサーアコンチ復活によせて

マッカーサーアコンチ、復活おめでとうございます。 いや、ありがとうございます。 マッカーサーアコンチ、長い間見てきています。 色々な事ありました。 わたしの個人的な思い出になってしまうのですが、 10年ほど前でしょうか。 わたし、マッカーサーのラ…

第439話  加藤塾にようこそ〜ずっこけ三人組ツアー秘話〜 エピローグ2

真夜中の高速道路。 真夜中の北陸道を進む。 カーステレオが静かに歌う大昔のヒットソング。 疲れ切った僕たちは夢の中へ。 夜明け前には大阪だ。 ・・・寝れねえわ。 加藤さんの車の乗り方が最悪過ぎて、寝れねえわ。 加藤さんを真ん中に松井と清水くんが窓…

第438話 加藤塾にようこそ〜ずっこけ三人組ツアー秘話〜エピローグ

どうであっただろう、夏の加藤塾集中講習は。 このあと、加藤さんとは最終日福井県でまた奇跡の合流を果たすのだが、 なんだかめんどくせえのではしょります。 ただ、ひとつ。 福井での現場はご飯もしっかり出すカフェバー。 そこでのライブで加藤さん開口一…

第437話 加藤塾にようこそ〜ずっこけ三人組ツアー秘話〜 其の6

昼ごはんはあいちゃんの旦那さんの案内でジンギスカンを食べにいった。 すごく美味しいジンギスカンであった。 加藤さんとはここでお別れだ。 加藤さんは一旦東京を目指すらしい。 色々あったがやはり別れは淋しい。 「青春18切符ていくらぐらいするんですか…

第436話 加藤塾にようこそ〜ずっこけ三人組ツアー秘話〜其の5

加藤さんを見ているとわたしは遠い夏を思い出す。 小学生の頃、カブトムシやと思って育てていた幼虫がなんだかよくわからない見たことのない虫に成虫した、あの夏を。 加藤さんのお母さんもそんな気持ちなんだろうなって。 (オマエ、親指に似てるな) ライブ…

第435話 加藤塾にようこそ〜ずっこけ三人組ツアー秘話〜 其の4

7月24日。 福島県郡山市。 安積永盛(あさかながもり)という町にあるcafe boon coonというカフェが本日の現場。 小さな町の小さなカフェにたくさんの方に来ていただいた。 今日は松井、清水、大野に加え加藤さんも出演である。 加藤さんから始まり、松井、大…

第434話 加藤塾にようこそ〜ずっこけ三人組ツアー秘話〜其の3

安田さんは優しい。 安田さんはあきらめない。 安田さんは加藤さんのことをあきらめない。 まだ加藤さんを育てようとしているのだ。 (アリガトネーーー) スーパー銭湯の喫煙所。 安田さんの説教は続く。 加藤さん、あんたがまいた種だ。 加藤さん、心して…

第433話 加藤塾へようこそ〜ずっこけ三人組ツアー秘話〜其の2

「仙台って連れて行ってもらえるのですか?」 浅い・・・どこまでも浅い海がある。 潮干狩りに出かけた。 しかし、掘れども掘れども出てくるのは泥ばかり。 加藤さん、あんたのことだ。 加藤さん、おれたち、すげくガッカリしている。 7月22日から始まったツ…

第432話 加藤塾にようこそ〜ずっこけ3人組ツアー秘話〜 其の1

「ボクもツアーについていきたいんですけど・・・」 (加藤さん、まばたきしてください。怖いんで) 7月22日〜26日、大野裕也さん清水あつしさん、そしてわたしの3人で長野、東京、福島、仙台、福井をまわる弾き語りツアーを行った。 ツアーの直前7月20日に…

第431話 加藤塾にようこそ 〜ずっこけ三人組ツアー秘話〜 『プロローグ』 

「加藤さん、また男下げましたね」 最近よく耳にする言葉だ。 加藤さんが男を下げる。 そうすると、加藤さんの中の「加藤」が上がる。 これは、加藤さんにだけに起こる現象ではない。 人は等しく「加藤」を持って生まれる。 おそらく世の中の「加藤」の値は…

第430話 民間療法

米に虫がわきまして。 この季節がまたきましたか。 米に虫がわくなんて事はエエ米やいう証拠なんです、 保管がよくない、いうだけで何の問題もない。 しかし、あてになれへんのが民間に伝わる対策法です。 一昨年、虫がわいた時は虫ってバジルを嫌うって聞い…

第429話 ある日のこと 〜ジョブ場にて〜

台風だ。 外の雨が気になる。 わたしはバイトリーダーである。 バイトリーダーであるからして下のバイトに色々と言いつけることができる。 「加藤さん、雨がひどくなってきましたねぇ、雨の様子みてきてくださいよ。いや、どのくらい降ってるとか口で言われ…