2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

第286話 新人王 其の四  『新人王のスタートライン』

緒方(仮名)、わかるか? この前も言うたことやんか、 この作業のことは、こないだもその前も何回も言うてるはずやねん、 それでな、おれ聞いてんねんやん、 この作業初めてちゃうやろ? こないだも教えたやろ?って、 そのな、おれの質問に対してな、 「初…

第285話 新人王 其の三

なんでだろう。 なんでなんだろう。なんでオレってば、緒方(仮名)になつかれてんだろう。 我がジョブ場の新人、緒方(仮名)22歳、 とにかく様子のおかしいやつだ。 昨日は、ダンボールの組み立て方とテープの切り方を教えた。 緒方say(緒方は言った) 「・・・…

第284話 新人王 其の二

緒方(仮名)〜!オマエ昨日教えたこと全部忘れてるやないか〜!わたしのジョブ場に入ってきた新人緒方(仮名)とにかくダメなのだ。 毎日、三歩進んで八歩下がっている。 働きだして七日目の昨日の段階で35歩下がったことになる。 ちなみに、進む歩幅よりもだい…

第283話 悲しい写真

ここに一葉の写真がある。 先日京都で撮影された写真である。 この写真を見たけつむらさんが呟いた。 「茶飯事さんと写ってる写真、アレいいなぁ、茶飯事さんかっこいいなぁ、王子さまやわ・・・・」 えっと、 まず、シンプルにいきます。オカマか! (なんな…

第282話 新人王

わたしの昼間のジョブ場に困った新人が入ってきた。 これまでも困った新人さんはわりと多数いたのだが、 今回の困った具合はいつもとややおもむきを異にする。 緒方くん(仮名)22歳、無礼なのだ。 まず、仕事のセンパイであり、人生のセンパイでもあるわたし…

第281話 憧れのバーテンダー

暑い夏の予感がする。 わたしもこの夏が終わればペヨーテ(というバー)でバーテンダーをかじってまる二年になる。 毎週火曜日だけのなんちゃってバーテンダーであるからして、 至らない点が多々あることは自覚している。 しかし、至らないまでも来ていただい…

第280話 沢田ナオヤ

沢田ナオヤ。 彼と出会ったのは10年前、 今はなき梅田東通商店街の正宗屋(という飲み屋)であった。 暑い夏だった。 少し遅れてやってきた彼は息を切らせながら挨拶をはじめた。鳥の言葉で。 (はじめまして)「はじめま・・〇▽△□〇×□△モゴモゴモゴモゴ・・」…

第279話 歯が痛くて、わたし

歯が痛くて、わたし。 歯がなんだか痛くなりまして、わたし。 GW明けの火曜の朝でしたでしょうか。 なんだか口が開きづらいなぁ、なんて。 なんだか頬も腫れちゃってまして、わたし。 その日は朝から働きに行きまして、 夜はペヨーテ(というバー)にてまた…

第278話 どうしてもレジにて

パソコンを開きヤフーニュースなんかを覗いてみると、 原発汚水問題や、円安問題なんかが渦巻いている、 そんなGW明けの日本であります。 さて、そんな今日は、何のお話をしましょう。コンビニの話をします。原発問題や経済の問題なんかもとっても大事な深刻…

第277話 やっぱりレジにて

この日記を読んでいただいてる皆さんは知ってもらえてるかと思うんですが、 ボクは細かい事を言うやつが一番嫌いなんです、 でもたまには文句のひとつでも言いたくなることありますよね、 これから言う事を細かいと言われたら、正直身も蓋もないわけですが、…

第276話 レジにて

納得のいかない事って世の中にいっぱいありますよね。 でも、その納得のいかない事をひとつひとつ、飲み込んでいって、 人は大人になっていくのではないのでしょうか。 ボクにも納得のいかない事、たくさんありました。 しかし、それをひとつひとつ飲み込ん…

第275話 ラーメン深夜3時

深夜3時を少し過ぎていただろうか。 わたしはラーメンを待っていた。 今日もよく飲んだものだ。 店にはわたしを含め四人の客がいた。 常連であろう50年配の男性(Aとしよう)。 その男性が連れてきた(であろう)若作りはしているがこちらも50を少しく…