167話 断罪

昨日の日記に対してお便りが届きました。

「冤罪。開けてない! 事故や!! たまたま、鉢合わせたんや!!」フン

被疑者からですわ。
被疑者からのお便りですわ。
いや、『疑わしきは罰せず』これが司法の前提です。
しかし今回の件に関してはアレです。
なんてゆうのかな、

真っ黒やから。

疑い、とかじゃないから。
真っ黒やから。
ボクがこの目でこの耳で見ましたから、聞きましたから!
それにボクのほかにも三人の証人がいてますからね。

まずは、兄圭太郎、被害者の夫です。


(りんりんり〜ん、アホですわ)

俺たちのKTR。


(パイセン!おめでとうございます!エプ・・・おっといけねぇ)

そして、上田くん。


(解脱されました。)

すごく心もとない。

すごく心もとない三人や。
とくに最後の人。
なんですか、ちょっとわからないんですが。
ボクがすごい頑張らないといけない感じです。
まぁ、ボクは罪を憎んで人をも憎む、新しいタイプの法律家なんでね。
容赦せずに断罪したいと思います。
この機会に洗いざらい余罪もね、裁いていきたいんでね、
ホンマに被害者の方おられましたら名乗りでてくださいね。
まぁ、叩かんでもホコリだらけのこのオッサンのことですから、
被害届があふれ出てくることでしょうが。


(絶好調!ほこりだらけです!)

火のないところに煙は立たないと申しますが、
このオッサンの場合、
煙どころか火だるまやからね。


(絶好調!火だるまです!)

『きゃさ』という立ち飲み屋でオーナー店長をしておるんですが、
バイトの娘のケツ触り過ぎて、
会議の議題に上がったことがあると聞いております。
惜しむらくはその時に社会的制裁及び、鉄拳などによる制裁をなぜほどこさなかったのか。
そうしていれば今回の(昨日の日記参照)悲しい事件は起きなかったのに。
いや、すんだことを嘆いてもしょうがありません。
もう二度と誰も悲しい想いをしなくて済むように、
今回の裁判で厳罰に処しましょう。

くされ外道に、厳罰を!


(くされ外道)