第269話 玉造、深夜の騒動。そして朝

朝、けつむらさんが謝ってきた。
「昨日はごめん、冷静になったら、すごい恥ずかしいわ、ホンマにごめん・・・」
時計の針を八時間ほど戻す。
舞台はペヨーテ(というバー)。深夜2時。
キチュウさんの胸ぐらをつかむけつむらさんがいた。

「誰がオカマやねん!」

キチュウさんが、けつむらさんの事をからかいすぎた。
そして、けつむらさんがとうとうキレた。(キレ痔だ)
「まず、オレはオカマちゃうし、仮にオカマやったらどうやねん!キチュウに迷惑かけたんか!」
わたしも驚きを隠せなかった。
まさかそんなにキレるとは
結局、けつむらさんが怒ったまま帰ってしまうってゆう、
そんなペヨーテやったんです。
そして翌日。

「なんか、ホンマにごめんな、変な空気にしてしまって・・・」

いや、でもこちらこそごめんやわ、
そんなに怒るほど気にしてたんやな、
オカマオカマって言い出したんボクやし、
キチュウさん乗っかっただけやしなぁ、
いや、もうオカマとか言うんやめるわ、
人をそんなに怒らせたらあかんわ、
ボクが言うのをやめても今まで散々オカマオカマと言い続けてきた罪は重いです。
なのでこの場を借りまして正式に訂正させていただきます。
(借りるも何もオレの場所やけど、ここは)

けつむらさんはオカマなんかじゃありません。

ガチガチの日本男児です。
曲がったことの大嫌いな正義漢でもあります。
正式に訂正させていただいたところで、
けつむらさんの反省は続く。
(ホンマに悪いのはボクらの方やから、そんな反省とかしんといてほしい。)

「ホンマにごめんやで、昨日は楽しいイベントがあってさ、そのあと飲みに行って、酔っ払ってしまったんやわ。」

あ、そうなんや、
イベントに行ってたんやね。
そんな楽しかったんな、
ほな、尚更ごめんやわ、楽しかったのに、
嫌な気持ちにさせてしまったなぁ、
どんなイベントやったん?

ナチュラルビューティーっていう・・・


ナチュラルにビューティーに)

えっ?

ナチュラルビューティーっていう、
オーガニックなイベントなんやけど、
オーガニックな化粧品とか色々出展があってさ、
メインはオーガニックレストランでオーガニックプレートを食べるっていう。
そこのレストランのティラミスが最高やねん!


(ティラミス最高!)

オカマやないか!

オーガニック、オーガニック言いすぎや!
なんやねん、オーガニックプレートて!
玄米ご飯とか大豆がメインのディッシュや、有機野菜とかのやつか?
あれか?身体の中から綺麗になる気か?
身体の中から綺麗になる気が満々か?
満々なのか?そうなのか?
とどめはティラミス!

アカン!ばっちりオカマやないか!

見た目はオッサン、中身はOL、
身体の中から綺麗になりたい、
たった一つの真実見抜く、
そんなオマエは美川の憲一や!