第413話 そして伝説へ・・・
4月10日、朝から冷たい雨が降っていた。
とうとうやってきた、四天王レコ発イベント当日である。
チケットは前日までにソールドアウト。
あとは、最高のステージを披露するだけだ。
四天王、それぞれの最高のステージを!
19時40分、10分おしてKTRからスタート。
見よ!この熱気!
・・・あれ?
前日までにチケットはソールドアウトのはず・・・
40人強中、30人は忍者のお客さまのご予約なのか?
忍びのもの〜〜!出てきて〜〜!
忍法、キャンセル30人の術。
こんなことってあるのだろうか。
当日30人のキャンセルって。
言いたいことはいっぱいある。
聞きたいことも、またいっぱいだ。
しかし、ライブ自体は四人が四人最高のステージを披露し、終了した。
イベントが終わり、わたしはKTRを会場の裏に呼び出した。
確認したいことがある。
「加藤さん、15枚くらいチケット予約書いてましたけど、実際、加藤さん呼んだお客さん何人きたんですか?」
「ひとりです」
そら、清水くんもこんな顔なるて。
おい、加藤、オマエ実は嘘ついてたやろ、
予約なかったらジャガイモ丸に怒られる思て、嘘ついたやろ!
浅はか過ぎる、
浅はかが過ぎる。
オマエの浅はかさが怖い。
そんな嘘、必ずばれる嘘、期日つきでばれる嘘・・・
手出したらあかん!
気持ちわかるけど!
すっごい気持ちわかるけど!
手出したらあかん!
ジャガイモ丸はホクホクしていてほしい!
あかん!ついではあかん!
ついでにしばいたらあかん!
ついでにおかゆちゃんしばいたらあかん!
わかるけど!
気持ちわかるけど!
しばきやすい顔してるけど!
落ち着いて!ジャガイモ丸!
サンデーさんよぼか?サンデーさんに怒ってもらおか!
奇妙くんも四天王には注目をしているらしい。
今朝、奇妙くん作詞の主題歌が届いた。
四天王の旅ははじまったばかり。
だからさよならは言わない。
ありがとうはもっと言わない。
絶対言いたくない。
ああ、ねえだろうな。
続・飲食店成功のこつ。