第415話 それでもゲストで入りたい 前編

サンデーモーニング
日曜日の朝。
雨が降っていた。
頭が痛い。
昨日の酒がまだ残っている。
目覚めたのは9時。
今日はラブソファ(というイベントにサヨナラバイバイズが出演する)。
もう一度寝よう・・・ん?
2通のメールに気づくわたし。



(・・・ん?・・・なんで?)





加藤さん、すげえわりい!





すっげえ、忘れてた!
ごめん!すっかり忘れてた!
昨夜、加藤さんに提案しまして、わたし。
明日のラブソファで、サンデーさんに謝りましょ、って。
あの4月10日のこと、サンデーさんにちゃんと謝りましょ、って。
ボクも一緒にいきますんで。
その際にわたし、こんなこと言った気が。


加藤、オマエな、サンデーさんに謝る日にな、サンデーさんより、遅く行ってどないすんねん、せやろ、加藤。
明日のサンデーさんの入り時間調べるわ、
・・・明日サンデーさんは9時半からリハーサルやから9時にはきたはるかもしれへん、
加藤、ほなオマエは何時にコンパス(というクラブ)に行くかわかるな、
・・・せやな、8時半やな。
なに?明日、雨が?降るっぽい?
ラッキーやないか!オマエはちょっと濡れてるくらいがエエわ!
なんか、可哀想な感じ出るやないか!
ちょっと練習すんぞ、
はい、サンデーさんにごめんなさいの練習すんぞ、
・・・一回部屋の外でてみよか、
一回部屋の外出て〜、ふすま開けて〜、はいっ!どぞ!
コンパスにふすま、無いけどな!
ニャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!






(何がでっるかなっ♪何がでっるかなっ♪)






(加藤さんでした〜♪)






(しかし、服装終わってんな)





ごめん。





すんません!今からコンパスむかいます!
松井も、今からコンパスむかいま・・・



(ワンダフルボーイズ、サンデーさんのバンドです。)

ごめん。


加藤さん、ごめん。
そういえば、サンデーさん、昨日仙台やん。
加藤さん、まじ、ごめん、とりあえず自宅待機で!



(鉄也、自宅待機の巻)




「了解しました・・・ところで、洋介、今日、ゲストいける?サンデーに言いずらくて・・・」



いや、いいんですけど、それはいいんですけど、
結局ボクがサンデーさんにメールするだけのことですよ。
予約一覧の一番下に、
『ゲスト 加藤さん』って書いてメールするんです。
今しますよ、
ボク経由する意味あります?
こいつ、なんで直接言うてこうへんねん、ってなりますよ?
どうせ、すぐ顔も合わせるのに。
ホンマに浅はかですよね、加藤さんって。
その後相手にあたえる印象とかより、今の自分を守りたいっていう。
そういうところにおいて人間としての美しさが皆無ですよね。


「いや、でも・・・言いずらくて・・・コンパスにこのままずっとおろかな・・・」



(鉄也のかげにかくれるの巻)


いやいや、帰ってこいって!
トイレ隠れとくん?
わかったから!
帰ってこいって!
ゲスト加藤、書いとくから!
あとで説教されよ!
牛タンでしばかれよ。



(仙台帰りの、伊達政宗仕込みのサンデーさん)


続け!