第三話  漫画と野球とたまご焼き

仕事をクビになってボクも半年。
失業保険もとうとう今日が最後の受給日。
この半年間何をしてたのかな、って。
すごい量の漫画を読んでましたね。
バッティングセンターでは130キロまで打てるようになりましたし、
たまご焼きはうまく作れるようになりました。
主にこの三つですかね。
漫画読んでバッティングセンター行ってたまご焼きを焼くってゆう。
そんな半年。
ボクのまぁまぁ平凡な27年間の中でも恐ろしく真ったいらな半年やったんじゃないでしょうか。
そろそろ本格的に職探ししないとマズいんですけどね、
なんかないかなぁ。
漫画と野球とたまご焼きはゆずれないんで、
漫画と野球とたまご焼きの合間にできる仕事ないですかね。
ただ漫画と野球とたまご焼きを仕事にする気はないんで、大丈夫です。
夢を追ってるばかりでは生きられないんですよね。
でも夢を追って死にかけてる人ほど魅力的な人もいないですよ。
でもそうゆう人は結婚式の二次会行ったら、
新郎新婦から一番遠い対角線上に席を用意されますからね。
ボクはそこまでドリーマーでもないんですけど、
そうゆう風に見られてるふしがありまして、
必ず新郎新婦から一番遠い席に座らされます。
汚いだけですかね!
考えすぎですかね!
い〜や、こないだなんて二次会の間中ずっと真ん中の柱が邪魔で新郎新婦が見れない席でしたからね!
ほんで、四次会で鼻の骨とアゴの骨折れましたからね!
これは完全にボクが悪いんですけどね!

まぁ、人生は長いんで少しずつ自分の理想に近づいていけたらいいですよ。
コンビニのレジ前に積まれている少年ジャンプを立ち読みできるような、そんな人間。
そんな人間にわたしはなりたい。