第四話 不思議

昨日町を歩いていたらたまたま、なべちゃん(THE・NO、レイニー・J・グルーヴ)と田中くん(こっきり)に声をかけられた。

「松井くん、何してんの?」

ボクはうそは言いたくないので「歩いてんねん!」って答えた。
ってゆうか、逆に聞きたい、
こんな時間(夕方4時半くらい)にオッサン二人がクルマに乗って何をしてんの?
ガリガリとぽっちゃりのオッサン二人が。
法廷速度を守って。
(それはエエことか)
いやらしい!
(Say!)
ご飯食べるにはまだ早いし、
クルマやしお酒はないやろ。
となると・・・はは〜ん、

甘いものやな・・・。

まだ日が高いうちからガリガリとぽっちゃりで甘いものやな。
いやらしい!
おそらく甘さおさえたスッキリした後味の、
しっとりした質感の水羊羹あたりですかね。
ガリガリとぽっちゃりで。
なんていやらしい!
これは完全にアメリカ映画の間抜けな悪者のパターンですよ。
ガリガリとぽっちゃりで昼間からクルマで出回るってゆうのは。
ホンマに慎んでくださいね、
ホームアローンやないねんから!

でもホンマに昨日、あの瞬間ボクは何もしてませんでしたね。
西院の漫画喫茶で五時間マンガ(五時間で千円!!←ボクはここをひいきにしてます)を読んで、
パーティーに行くのにただただ歩いていたんです。
でもボクは歩くの好きですね。
何も考えずにただ歩くんです。
歩いていたら色んなもの見えますもんね。
普段はみえないもの、気づかなかったもの。
季節のうつろい、
春の息吹き、
小さな秋、
(あかん、季節ばっかりや)
あと、女のパンツとか。(結局かい)
あぁ、不思議、なんで冬の方が女の人スカート短いのん?
あぁ、不思議!
なんで圭太郎が春巻き注文したらだし巻きが出てくんのん?

とっても不思議!