第二十話 ザリガニ

ザリガニってどうなんかな?
ザリガニってどうかと思いますよね。
完全にエビですもんね、
カニって言うてますけど、あれ完全にエビですからね。
カニや言うて偉そうにしてますけど、
見た目が完全にエビのソレでしょ。
だいたい『ザリ』ってなんなんですか?
完全にサワガニの二番煎じでしょ、
サワガニは沢にいてるからサワガニでしょうよ。
筋が通ってますわ。
オマエ、それをザリガニて・・・

いい加減なこと言うな!

勝手なことを言うなよ!
毛ガ二の気持ち考えたことあんのか!
毛ボーボーやから毛ガニやねんぞ!
ムッチャわかりやすいけどなんて悲しい名前。
それを、オマエはザリガニなどとボンヤリ名乗りやがって!
オマエのそのハサミをもってしてカニと名乗るならば、
ハサミ以外エビなとこはどういいわけすんねん!
こう名乗れ、 今日からこう名乗れ、

『ハサミ以外エビ蟹』

と、名乗りなさい。
さもなくば『ハサミだけカニ海老』。
嫌なんやろ?アイデンティティーなんやろ?
自分はカニっていうのがアイデンティティーなんやろ?
ほな大人しく『ハサミ以外エビ蟹』と名乗りなさい。
だいたい君はやね、
威嚇する時にやね、
そのご自慢のハサミを頭上にあげてやね、
カニなとこ』アピールしてるけどやね、

その時、背中が完全にエビぞりなってもうとんねん!

シャーっ!やあらへん、
そうゆうとこやぞ!

シャー!