第三十四話 イマジン

生理痛の痛さって金玉を強めに握ったくらい痛いらしいですね。
ええ〜!いった〜!ムッチャ痛いやん!
毎月一週間も強めに金玉を握られてる状態なんっすか!
そりゃ、ご機嫌も斜めになりますわ!
半端ない角度の人いてますもんね、
機嫌がものすごい角度、それこそスキー場みたいな機嫌の人。
なんかムッチャとげとげしてて(えっ、そこ??そこ怒るとこ??そんなとこにボタンあったっけ?)って。
ほんで翌日くらいに「生理なったわ〜、イライラするわけやな」みたいな感じの。
いやいやいや、「イライラするわけやな」ちゃうで、
何年目やねん、
女何年やってきとんねん、
だいたいわかるやん、

(あれ?なんかイライラしてるけど・・・はは〜ん、これは生理やな、生理からくる特有のイライラやな、ここはガマン!ガマン!グっとこらえて!グっとこらえて!こらえるっきゃないっしょ!ガンバ、ガンバ!)

ってなれよ!
(一回目の「ここはガマン!」以降は別にならんでいいけど)
って思ってたんですけど、
いや、無理ですわ、
金玉強めに握られてたらそんな余裕ないっすわ、
だいたい一か月って四週間しかないのにやね、
そのうちの一週間も金玉強めに握られてるて!
そんなん2秒でダウンやわ、ノックアウト、無理、ダメ。

でもホンマなんかな。
にわかに信じがたい。
あの金玉をですよ、強めに握られながら一週間過ごせますか?
豪傑やないですか!
だって生理になったことある人は金玉を強めに握られたことはないはずですからね。
だいたい生理になったことない人でも金玉を強めに握られたことある人てそないいてないですよ。
ただ想像はできます。
女の人ってすごいな。

想像してごらん、国境のない世界を。
想像してごらん、戦争も差別のない世界を。
想像してごらん、金玉をギュっと強めに握られている自分を。

いてっ、いてて、やめろって