第四十七話 『 貴方は今までの方と別の人間です。』

『 貴方は今までの方と別の人間です。』

今までの経験上だと話はすぐに纏まりましたが、色々と考えてしまっているのでしょうか。逆の立場になって考えてみたら急に2000万の話しがきたら驚くのは当たり前です。本当か嘘なのか疑ってしまう気持ちも理解できます。その不安を私は少しずつでも解消していきたいと思い連絡をしています。前の話になりますがとても疑っている方がいらっしゃいました。ですが受け取った瞬間は心から私に謝り感謝をしてくれたので、こういった経験を生かし貴方にも2000万をお渡ししたいと思います。時間が許すのであれば、先ずは銀行口座を教えて下さい。貴方も私の事を信用するのは2000万を手にしてからで構いません。今は私を信じて2000万を手にしてくれませんか?

ってゆうメールがきた。
まず、文章が下手すぎる!

「今までの経験上だと話はすぐに纏まりましたが、色々と考えてしまっているのでしょうか。」

ん?もうわからへんねんけど。

「逆の立場になって考えてみたら
急に2000万の話しがきたら驚くのは当たり前です。」

あぁ、オマエがオレの立場になったらって意味ね。


「本当か嘘なのか疑ってしまう気持ちも理解できます。」

ううん、嘘やと確信してる、
だから大丈夫。

「その不安を私は少しずつでも解消していきたいと思い連絡をしています。」

違うなぁ、まずオマエがこの話を持ってきたんや、
こんな話があるねんけどホンマなんかなぁ、
不安やなぁ、と思ってるところにメールがあったような言い方やん、それやと。

「時間が許すのであれば、先ずは銀行口座を教えて下さい。」

時間はすごい許すけど絶対イヤや、
何が許されへんのか考えてみて。

「貴方も私の事を信用するのは2000万を手にしてからで構いません。」

逆や!
オマエのことを信用してから銀行口座や!

「今は私を信じて2000万を手にしてくれませんか?」

私はあなたの何を信じたらいいの?
ところで2000万何?
円やったら円ってちゃんと言わないかんで、
ウォンとかの可能性もあるわけやから。

『 貴方は今までの方と別の人間です。』

言い忘れたけど題名な。
モチロン、そうやで。
今までの方が誰か知らんけどオレはそいつではないし、別の人間やで。
・・・オマエ留学生やろ、
宿題かなんか?
先生に送ろうね、
何の勉強してるか知らんけど。

メールの設定を変えてから所謂迷惑メールがけえへんくなったから、
ものすご久しぶり。
まさかこんな穴だらけのメールがくるとは・・・。
翻訳したみたいな文章やん。
・・・オマエ、留学生やろ。