第六十五話 干し柿の思い出

昔、ボクの住む長岡京の町で、
サルが山から降りてきて悪さをして問題になっとった。
その日もそうや、
サルが山から降りてきて町中で悪さしとったんや。
松井家にもきよったんや。
その頃うちでは干し柿を作っとった。
エエ具合にでけた干し柿をおばあちゃんが取り入れとったらサルが干し柿をパクパクと食いよった。
それ見たおばあちゃん、
「柿食うな!」
言うて、

取り入れた柿をサルめがけて投げた!

柿食うな、言うて柿投げたらアカンて・・・。
ばあちゃん・・・。
そんなばあちゃんの思い出。
昨日人んちのばあちゃんと飲んどって思い出した。