第九十二話 ゴリラのゆりちゃん

なんというか・・・驚きです。

なんと、ゆりえブギーに人間のお父さんがいました!

こないだゆりえブギーのオトンとご飯を食べる機会があったんですけど、
ボク、ホンマにどうしよか思ってたんです、
ゆりえのオトンと飯食う言うたかて、
ゴリラでしょ?
ゆりえはだいぶなついてますけど、
知らないゴリラと一緒にご飯・・・ていうか、バナナですよね、
大丈夫かな〜おもてたんですわ。
待ち合わせ場所に行ったら、紳士ですわ、紳士が1人いてるんですね、
その段階ではまだ飼育の人やおもてましたからね。
話してみると、なんとゆりえの父親だと言うではないですか!
いや、にわかには信じがたい話やったんですが、
ウソをついているとも思われない。
確認もしました、
「え?実のですか?実の父親ですか?飼育員・・・じゃなくて、育ての父とかではなくて?」
実の父親だと言い張るんです!
っていうことは彼女、ゴリラじゃない・・・?
えっ、ゴリラじゃないの??
ゴリラやと思ってた!
ボク、ゆりえブギーの事、人間に育てられたかなんかしたゴリラやと思ってたんです。
まぁほぼゴリラとはいえ、だいぶ人間っぽくなったんやな〜おもてたんです。
服も着てますし、
言葉らしきものも使いますし、
ドラムも叩きます。
(まぁ、これは半分ゴリラの習性入ってますけど)
しかし、ゴリラはゴリラやと思ってたんですが、
まさか人間やったとは!
衝撃ですわ〜、
だってほぼゴリラですやん、
そうめんと冷や麦くらい似てるで。
ってゆうか、チャーハンと焼き飯、ラーメンと中華そば。
言い方だけの違いみたいなものでしょ、
ゆりえ=ゴリラでしょ、

やはり育ての親が他にいてるんですかねぇ、
そうに違いないです、
実の父親はこないだお会いしたあの方なんでしょう、
しかし、なんらかの事情があって、
ゴリラに娘を渡して育ててもらったと。
やんごとなき事情があってゴリラが育てたんでしょう、彼女を。

しかし、どんな事情や・・・?

我が娘をゴリラに預けないかん事情・・・?
かわいい我が娘を?(かわいないけど)
見ず知らずのゴリラに?(逆に顔見知りのゴリラてどんなんやねん)
苦労の連続やった思いますわ。
苦労の前半生。
焼き魚定食をナイフとフォークで食べるくらいの苦労はしたことでしょう。
だから少し多目に見てやろうじゃないですか、
あいつのゴリラっぷりも。
元町あたりで小学生に「化け物〜!」言うて石ぶつけられてるところもよう見ますしね。
コンビニに入ろうものなら「店長〜〜〜!!」ですよ、
「ウホ、ウホウホっホ、ウホウホ、ウホウホ」
(マイルドセブンのライトをください)

「店長〜〜〜!!」

ですよ。
タバコ買いたいだけやのに店長を呼ばれる始末。
小学校の頃はゆりえのクラスでは、
「バナナはおやつに入るんですか?」
って質問が禁句やったと聞いてます。
なんせ、おやつってゆうか弁当がバナナですからね。
なんせゴリラですから。
でも精一杯生きてるんですよね、
力強く生きてるんですよね、
胸が熱くなります。
では最後に、ゆりえブギー語録からこの言葉を。

ウホっ、ウホウホホ、ウホ・・・ホホッ!

(坊主、夢とちんこは大きくあるべきなのさ・・・ホホッ!)

ゆりえブギー