第123話 ほしぶどう

こないだなんですけども、お酒飲んでいたら女子の乳首の話になったんです。
女子が五人くらいいてましたかね、
ひとりの娘が「わたしの乳首はサーモンピンクや」言い出したんです。
いやいや娘さん、そんな乳首ほんとにあるんかねってなりますやん、
ほんで一人一人乳首の色聞いていったんです、
グラデーション作ろおもて。
サーモンピンクが、まぁ一番右端でしょう、
「どんな色なん?見せて」いうて。
順番に並ばせてやね、グラデーションを作ったろおもて。
まぁ、見せてくれませんわ、
「う〜ん、そんなにピンクではないよ・・・」とか、
「ちょっとくすんでるかも〜」とか。
まぁ、皆さんハッキリは言いませんわ。
いや、それが普通やと思いますよ。
しかしもう一人おったんですね、
サーモンピンクの他にもう一人、
我が乳首に対してコメントした人が。
ゆりえブギーって言う人なんですけど。
ハキハキした声で、

「ほしぶどうやで」


(ドーン)

黙っててください。
ゴリラは黙っててください。
黙っててください、静かにしててください。
ゴリラは初めに言うた女子五人のうちに入ってないんで。
はしっこの席から皆に聞こえる声でハキハキ言うたけど。

ゴリラ、ミュート!そしてそのままハウス!

オマエの乳首は眺めたり触ったりして楽しむタイプの乳首やないわけやん、
冷蔵庫にひっつけたり、
コートかけたりして使うタイプの乳首なわけやんか、
だいたいなんなん、ほしぶどうて。
(パンに入ってるやつやん)
なんで食べ物で言うたん?
みんな怒ってるねんで、
ご飯食べてる人はイヤな思いしたし、
何よりぶどう農家の方に謝らないかん。
土下座では足りひんよ、
土下寝くらいしないと。
そして色の事やんな、ほしぶどうって。
ほしぶどう色ってことやんね。

真っ黒やん?

サーモンピンクと絶対つながらへんやん!
グラデーションが成立しいひんやん!
なんで手を挙げんねんな、
キレイな場合だけ手を挙げてくださいね!
(まぁそんなことはありえないんですけど!)

「色もやねんけど、質感もかな」

しわしわやないか!

誰が勝てんねん!
そのおもしろ乳首に誰が勝てんねん!
(なんやねん、おもしろ乳首て・・・)
かりんとうとか、ビワとかでないとほしぶどうには勝たれへん、
ってゆうかそれは勝ちなの?
負けじゃないの?
(どうなの?教えて)


(ドーン)