第145話 悲しい怪人の悲しい夜

悲しき怪人は今日も悲しい。


「起こしてくれ〜」


「ダメだ、ズボンが・・・!!」


「ヘ・・・・・ヘデ!!」


「ゴーーー!!ヘデ!」

素敵な夜だった。
そして悲しい夜だった。
そして怪人は今夜も悲しかった。
悲しい怪人、安藤さんから、メールがあった。

「昨日はなんかすまん。ちゅうかみんな怒ってなかったか?ほとんど覚えてないけど、軽くオッサン自己嫌悪やわ。ま、自分がまいた種やからしゃぁないなと。」

みんなカンカンやっちゅうねん!!

自分がまいた種・・・。
ホンマにその通りやねん。
自分でまいて、水もしっかりやってましたよ。
そして大事に大事に育てた結果がこれです。

警察きた!

安藤さん捕まってもうた!
種はまいてたんです。
結構早いうちからやね、
種はまいておったんですわ。
しかし、まさかこんな汚い花が咲くとは・・・!!
昔、子供のころ、カブトムシの幼虫やと思って飼ってた虫が成虫したらなんか変な名もなき虫やった時の畜生感。

この日は震災のチャリティやったんです。
安藤さん、バンドの都合つかずにザ・たこさんでの出演はできひんかったんやけど、
チケットをちゃんと買って、来てくれたんですよね。
やっぱりみんな東北のために何かしたい気持ちでいっぱいなんです。
ただ表現の仕方を間違えてしまっただけなんです。
オッサンがちんちん出して京都随一の繁華街木屋町をウロウロしてしまうってゆう。

被災してもうた方、ホンマすんませんでした。