第149話 ブラッディマリー

神戸にイスタンブールというトルコ料理屋がある。
店主はメイティン。
神戸で一番スケベなトルコ人だ。
そのイスタンブールに先日行ってきた。
その日ボクはブラッディマリーが飲みたい気分だったので迷わずブラッディマリーを注文した。

ブラッディマリー、ウォッカをトマトジュースで割ったさっぱり美味しいカクテルだ。
このお酒は16世紀のイングランド女王、メアリー1世の異名に由来するといわれているんです。
メアリーは即位後300人にも及ぶプロテスタントを処刑したことから、「血まみれのメアリー」(Bloody Mary) と呼ばれて恐れられていた、そんないわくつきのカクテル。
そんな物騒な名前のカクテルだけれども、
トマトジュースとウォッカが妙にマッチしてボクのお気に入りのカクテルの一つでもあるんです。
やっぱりこういうカクテルは居酒屋では飲めないですし、
もちろん家でも飲めない、
こういうバーでないと、なかな・・・

「トマトジュース ナイネン、コレデエエ?」

エエわけないがな!

メイティン、それ野菜生活やがな!
しかも紫て!
なんでソレがあるんや、一番カクテルにつかわへんやつやん!
ほんで今ボク説明してたやん、
ブラッディマリー、OK?
トマトジュースで血の色演出しとんねん、オーライ?(ALL RIGHT)
ムッチャ紫やん、ムチャクチャ紫やん!
ピッコロさん?
ピッコロさんの血を?演出?

ムラサキやな〜!

なんでピッコロさんの血を演出せないかん?
涙しか出てこうへんで、
ピッコロの血は悟飯の涙でもあるねんで、
そこ絶対忘れたらアカンとこやからね。
ほんで、なに?ブラッディなに?
ブラッディピッコロ?
なんかもっちゃりしたな〜。
メイティン、聞いてる?
なぁ、メイティ・・・・あれ?!!

メイティンがゆりえブギーを抱きしめてる!

メイティンとゆりえブギーが結婚したらいいのに。
そして二人でトルコに帰ればいいのに。
そうしたらみんな幸せなのに。