第176話 たつの恩返し

噂のエプソンがお風呂を借りに来た。
エプソンの新居にはお風呂と水道とトイレがないねん)


(噂のエプソンはキュウリが大好き)

エプソンがお風呂に入ってる間中思ってました。
あぁ、お風呂洗わないかんなぁ・・・

いつもの八倍時間かけてお風呂掃除しないかんなぁ

っておもてました。
だってお風呂って身体きれいにするところやから。
まぁ、このハナシは波風立ちそうやからこれくらいにしときましょうよ、
これ以上言うてしまうとエプソンとギスギスしてしまいそうなんで。
エプソン、またお風呂入りにこいよな!でもその際はまず、銭湯にでも行って身体を洗ってきてくれよな!)

そしてエプソンが風呂から上がってきて鉄板パーティーをすることになった。
あらかじめ買い出しには行ってたんやけど、
なんと焼きそば用のソースを買い忘れていたんです。
ほんでですね、駄目もと(駄目でMOTOMOTO)でたつ兄に電話したんです。
「ソース買うてきてや」言うて。
ホンマ駄目もと(駄目でMOTOMOTO)ですよ、
なんやったらキレられるんっちゃうかな、と覚悟しておったんですが、

「・・・100円ローソンのやつでエエ? 」たつを

生き仏降臨!

自転車で焼きそばのソースを持ってきてくれました。
なんでそんなにエエやつなんや!
たつ兄曰く、

「ボクは自転車でみんなに恩返しをしてるんや!」たつを

いや、ちょっと何を言うてるかわからないんですけど。
最近は十三の狂犬かをりちゃん(←知らない人はツイッターの『十三の狂犬かをりちゃんBOT』を検索してみてください)の家にお米を八合届けたらしいです。
最初聞いたときは、カツアゲ・・・?
と思ったんですがそうではないらしく、
たつ兄の「恩返し」の一環らしいですわ。

「ボクは自転車でみんなに恩返しをしてるんや!」たつを

ホンマにこいつ何言うとんねんやろ。
違うんです、
我々ね、身に覚えがないんです、
恩返しをされるような覚えがないのに、

「ボクは自転車でみんなに恩返しをしてるんや!」たつを

鶴もね、恩返しで有名なんですけども、
あの鶴はね、雪山でおじぃに助けられたってゆう伏線があるんですよね、
恩返しに至る伏線があるわけですよ。
あの鶴でさえ見ず知らずのジジィには恩返しなんてしないんですよ。
そんなもんね、助けた覚えのない鶴がやね、
突然やってきてやね、
「あの時の鶴です、あの時の恩返しにきました・・・」
言われたかてやね、

知らん!知らん!

やねん。
「知らん!知らん!あの時の鶴?知らんわ!ややこしい!おばぁさんが変な勘違いしたらどないすんねん!はよ帰らんかい!山へ帰らんかい!・・・・まだおったんかい!ややこしい事を言うな!はよ去ね!」
なんですよ。
たつ兄は今まさに、この鶴の状況なんですよ。
身に覚えのない恩返しほど気味の悪いものはない、
助けた覚えのない恩返しほ・・・・

はっ!あの時のフンコロガシ・・・・?

まさか・・・?
まさかあの時のフンコロガシがたつ兄・・・?
あの暑い夏、でかすぎるうんこを転がしていたフンコロガシがたつ兄・・・?
助けたことがあるんです、でかすぎるうんこを転がしているフンコロガシを。
そうにちがいないです。
これで合点がいきました。
たつ兄はあの時のフンコロガシやったんや。
あの時のフンコロガシが自転車に乗ってボク達に恩返しをしているんや!
そっかぁ・・・

・・・ややこしいから止めてください。