第181話 スマートな男

なんってっゆうか、今日は相談です。
ボクの相談に乗ってください。
例えばなんですけど、コンパとか行くじゃないっすか、
ほんで飲み放題にするじゃないっすか、
ほんでちょっとお気に入りのもとこちゃんのドリンクがなくなったとするじゃないっすか、
もとこちゃん、普段はお酒はあんま飲めへんねんけど今日はがんばってるとするじゃないっすか、
もとこちゃん、カシスソーダ飲みたいんやぁ、オッケーオッケー注文するわ〜、
言うて注文するじゃないっすか、
ほな、「カシスソーダは飲み放題メニューには入ってないんで別料金になります。」って言われてん。

梅酒ソーダとカシスオレンジがあるのに。

いやいやいや、梅酒ソーダとカシスオレンジが飲み放題いけるならば、
カシスソーダもいけるやろ、普通に考えて!
ちょっと、普通に考えてみて、
梅酒ソーダソーダあるやん?(あるねんけど)
カシスオレンジのカシスがあるやん?(ありますねん)
そのカシスとソーダを混ぜてみて、(そうそう、下から上の方に向かって混ぜるんやで、上の方をクルクル回しても、カシスとソーダは混ざってくれへんから、混ぜすぎてもいけないよ、なぜなら炭酸が抜けてしまうからね!)
はい!出来上がり!ほら!出来上がった!

どこに別料金が発生するすきがあったんや!

いや、相談ってゆうのはですね、
こうゆう場合、どの程度ごねていいもんなんですかねぇ、
「どこに別料金が発生するすきがあったんや!」
まで言うてまうと言い過ぎですもんね、明らかに。
なんやったら、
「どこに別料金が発生するすきがあったんや!あったとしたらそのすきを見逃さへんキミはだいぶ凄いわ、福本豊か!盗塁王か!」
とかどうでもエエことまで言ってしまいそうや。
かっといって、

「ダメなんだって・・・ははっ」

たよりないわ!
たよりがなさすぎるわ!
「便りがないのはいいことや」と申しますが、
そっちの便りはなくてもコッチの『頼り』はないといけない、
そんな頼りのない男を、もとこちゃんはどう思うんですか!
頼りない男はいけない、しかしごねまくる男はめんどくさい、
難しい限りっすわ〜!
やはりスマートな男でありたいやないですか、
こんなん言うたらもとこちゃん、どう思いますかね、

揚げ出し豆腐とナスビの天ぷらがあんのに揚げ出しナスができひんってどうゆうことやねん!

駄目ですか?
やっぱり駄目ですか?
でもおかしいやないですか、
材料はそろっとるやないですか、
その天ぷらにするナスビをやな、揚げ出し豆腐の餡でエエ具合にしたら出来上がりやがな!
めんどくさいですか?
やっぱりめんどくさいですか?

次のパターンはもとこちゃんも許してくれると思います。
居酒屋でコロッケを注文したんやけども全然こないんですわ、
店員さんつかまえて「コロッケまだですかねぇ?」
言うたら、「ちょっとお待ちくださいね〜、コロッケですね〜」
言うて奥へ行ったんです、一安心です。
しかし、しばらくしてもコロッケこないんです、
また同じ店員さんつかまえて「さっきのコロッケまだですかねぇ?」
ほなまた「しばらくお待ちくださいね、コロッケですね〜」
言うて奥へ行くんですが、待てども待てどもコロッケがこないんですわ。
不安なってもう一回言うてみよ、と思ったとこにコロッケがやってきたんです。

コロッケが3皿やってきやがった・・・。

全部通してやがった・・・。

ボクね厨房行きましたよ。
コロッケ持って。

この店にはアホがいてる!

言うて。
どうなんでしょう、これは言うたらないかんでしょう。
アホの店員のためにも、店のためにも。
注文を通す方も通す方ならば、
揚げてしまう方も揚げてしまう方なんですよ、
何をそんなにサクサクいわすことがるねん!
だいたいやね、二人で飯食うてるテーブルからやね、
三回コロッケの注文きたらおかしい思わないかん。
どんなコロッケ好きなやつやねん、ってならないかん。
ならないかんですよ。

今日はちょっと答え合わせはできそうにないんですが、
宿題として皆さんにも考えといていただきたい。
スマートな男の模範解答を。
今回の全てのパターン、3パターンですかね。
スマートな返しを考えておいてください。
これは人生の一つのやや大きめの課題やと、ボクは思います。