第230話 スマートホン顛末記 その2

パントン5をながめていた。
なんだかわかんない。
タンポンによく似た名前を持つこの電話。
なんだかよくわかんないってばよ。
でも、機能はアイホンと変わらないみたいだし、
なにより防水機能がついているというのがでかい。
なんせ、ずっと使っていた携帯電話が水没という悲しい結末を迎えたばかりのわたしには頼もしいばかりだ。
説明書をぼんやりながめていた。

●水抜きのしかた

水抜き・・・?

え?防水機能なのに?
水抜きってなに?
わたしは説明書を食い入るように見た。
そこにはこう記してあった。
絵付きで。

本機をしっかりと持ち、20回程度振る

水が入ってるんでしょうがぁっっ!!

それ、水が入ってもうてるやん、
慌てて振ってるやん!
なになに?そして?
『各部の隙間に入った水分を、乾いた布などで押し当てて拭く』
おもっきし、拭いてるやん!
ほんで、『乾いた布を下に敷き、2,3時間常温で放置する』

防水機能って一体何かね!

きわめ付けはこの一文。
『水滴が付着したまま使用すると通話不良になったりイヤホンの端末がショートしたり、凍結して故障の原因となります。』

故障ってゆうてもうた!

それは言うたらアカンやん、
それは言うたら絶対アカンやつやん、
防水機能言うてんのに、
水をおもくそ通した挙句壊れてまうんやん!
アカンやん、全然アカンやん!

でも、わたしはまだ信じている。
パントン5の可能性を。

続く!!・・・のか??