第235話 名前 2

今日のお話は前回の続きなんですが。
名前にまつわる悲しいお話です。
実は先日、ボクの昼の職場にですね、新人さんが入ってきまして。
木村くんってゆう30歳の青年なんですが、
ボクですね、つい、というかなんというか、言うてしもたんですね。

「木村くん、ケツ毛ボーボーやな〜」

いや、これはもう、なんてゆうんですかね、
もちろんケツ毛なんか見えてないですし、
何も考えんとね、サラっと言うたんですが、
ジョークのつもりでね、言うたんですが、
まぁ、木村くんにしたら事故みたいなもんですよね、
こんなん言うたもん勝ちやし、
言われたもん負けみたいな世界ですわ。
いや、なんとですね、木村くん、

ケツ村

って呼ばれはじめてるんです。
入社三日目の悲劇です。
「お〜い、ケツ村、マジックとってくれ〜」
ですとか、
「ケツ村さん、ケツ毛が袋の中に入らんように気つけてくださいね、クレームにつながるんで!」
ですとか、
「ケツ村さん、エエもみあげですね〜、・・・あっ、ケツ毛ですか?」
ですとか、
「ケツ村さん、鼻からケツ毛出てますよ」

それは、もう鼻毛や!

鼻から出てたらそれはもう、鼻毛や!
もちろん鼻毛や!
ってゆうか、鼻毛出てる?

温厚なキム・・・いや、ケツ村さんに大きめの声を出させてしまいました。
まぁ、マジック以降全部ボクなんですが。
破壊力ったらないです。
『ケツ』の持つ破壊力。
『ケツ』は全てを破壊します。
どうですか、ケツ・ディランの歌に心を打たれますか?
い〜や、ケツみたいなもんがうたう歌入ってきませんよ、
屁ですか?ってなもんです。
ケツ田渡もしかりです。
ケツ下元総理が運転手を雇えますか?
い〜や、雇えない、バカにされる、
ってゆうか、まず選挙に受からないので、『元総理』になられへん、
どうですか、ケツ下みたいなもんに国の舵を任せられますか?
三井ケツ友銀行にお金を預けますか?
預けないですよね。
ケツ菱自動車の車に乗りたいですか?
乗りたくないですよね!
武田ケツ也の説教がまともに聞けますか?
聞けないですよね!!


(人という字がお尻に見える人〜)

そうゆうことなんですよね。
木村くん、改めケツ村さんにはホンマに気の毒なことをしました。




二回も言わすな、俺はオマエたちが大嫌いだ。