第245話 ザ・シガーズ

ザ・シガーズというバンドと初共演した。

名前はよく聞いてたし、
かっこいいっていう噂もよく耳にしていた。
ので、すごい対バンできることをすごい楽しみにしていたんです。
向こうもボクらのこと知っていてくれてるらしく、
楽屋にいたらシガーズのギターボーカルのトミーが喋りかけてくれた。

「ボク、アニメーションズすごい好きやったんです。」

そこから延々とアニメーションズの話をし続けるトミー。
なんで、オレに言うんや、上田くんに言えよ、そういうことは。
と思いながらトミーの話を聞いてたんです。
「・・・松井くんって、アニメーションズの松井くんですよね。」

ホンマに好き?

ホンマにアニメーションズ好きやった?
ボク、アニメーションズの松井やったこと一度たりともないですよ。
確かにサヨナラバイバイズにはアニメーションズのメンバーいてますけど、
それは上田の方です、上田くんがアニメーションズなんです。
トミーが上田くんに食いつきだした。


ギターを弾きながらアニメーションズの話をするトミー。


トミーのやんちゃっぷりに怯える上田。

この曲のこんなとこが好きなんです。
この曲コピーしたんです。
トミーの話は尽きない。
怯える上田。
早く話を切り上げたかった上田くんはトミーに聞いた。
「ライブとかも来てくれてたん?」
トミーも、もちろんです、ってな具合に切り返す。
「行ってましたよ!もちろん行ってました!」

「二回は行きました。」


(二回行ったことがあります。)

え・・・?二回・・・・?


(・・・・・2?)

もう一回聞きます。
もう一回だけ聞きます。

ホンマにアニメーションズ好き?

そうこうしていると、
シガーズのベースのマルボロがやってきた。


(ボクも二回見ました。)

なに、この人・・・なんだかとってもディープインパクト

あかんて、メッセージ性が強すぎるって!
髪型が主張しすぎてるって!
なんか、情報は少ないんやけど伝わりすぎてあかんって!
ハードコアが過ぎるって!


※左のゴリラも相当なインパクトを顔面に患ってらっしゃるんですが、本編とは関係ありません。