第258話 理由

2月28日、バイトを一日休むことになったので上司に報告した。
報告、連絡、相談。
仕事の基本である。
報告の際にはそれに至る理由も報告する。
報告の基本である。

「朝からラーメンの仕込みがあるんで」


(仕込があります!)

その日なんですが、
夜から友人の店でラーメンを出すので、
朝から仕込みがあるんです。
だから、一日バイトを休みます。
つって。
上司、say。

「そんなアホな」

そんなわけない、と。
うそをつくな、と。
ラーメンを仕込むってどうゆうことやねん、と。
確かに説明不足だったかも。
違うんです、
ボク去年くらいからちょいちょいラーメン作りをしてるんです。
鶏ガラとか買うてきて、寸胴で八時間くらいかけて・・・
上司、say。

「なんでや?」

なんのためにや?
ラーメン屋でもない、一般の方やろ、
なぜや?
八時間いうたら、三分の一日やないか、
なんでそんなんしてるんや?
ノイローゼか?

・・・なんでやろ


(なんでだろ・・・)

確かになんでやろ、
なんでラーメン作ってるんやろ、
それ、改めて問われると、
明確な答えが出されへん。

「フ、フジロックに出た人も、い、一緒なんです!」


フジロック出ました)

「うそつけ!」

もっとうそつけ!
フジロックてあのフジロックか、
何万人も人集めて、夜通し踊るやつか、三日間とか。
あれも、あれで、なんであんなんしてるんや、
エエ大人が。
まぁ、エエわい、
そして、そのフジロックは何を出すんや?

「・・・餃子です」


(餃子焼いちゃいま〜す)

王将でエエんちゃうんか!

お前がラーメン、そいつが餃子、
王将行ったらエエんちゃうんか、
「違うんです、違うんです・・・

チャーハンも考えてます。」


2月28日。
谷町四丁目ニドミ(というカフェバー)に、奇妙礼太郎氏と一緒に店に立つことになりました。
店に立つことになったと言っても、
ただボーっと立っているわけではありません。
カウンターの中でわちゃわちゃやってるんで、
皆さん是非遊びにきてください。
ラーメンは20食くらいしかないんですが、
おつまみもちょいちょい用意するで、
70点のおつまみちょいちょい用意してますんで。
19時半くらいからやってます。
待ってんだかんな!