第265話 撤去自転車始末記  後編

勘違いだった。
悲しい、勘違いだった。

3月10日、日曜日。
わたしは『阪急三国駅』にいた。
撤去された自転車を引き取りにきたのである。
三国駅で、駅前周辺の地図と保管場所の地図とを見比べて、
わたしは大きな間違いに気づいた。

ここじゃない。

わたしは慌てて撤去自転車のサイトを確認した。
家を出る時に確認したサイトである。
最寄り駅が東三国という事は覚えていたので『三国』という保管所に出向いたのだが、
この時わたしはある事を思い出した。

『宮原保管所』

そうである。
わたしの自転車は東三国にある宮原保管所という保管場所に保管されているのであった。

ややこしいわ!

三国にもあるねん、
国保管所っていうのが。
いや、僕のミスです、
完全なる僕のミスです、
確かに宮原保管所って書いてありました、
最寄り駅が東三国やから、三国保管所に行ってもうた、僕のミスです、
しかし、

こんな近くに二つもいるんか!

三国に保管所二つもいるんか!
ムッチャ近くやがな、
三国と東三国、ムッチャ近所やがな、
こんな近くにややこしいわ!
ほんで宮原保管所の『宮原』てなんやねん、
おもて調べたら、交差点の名前や、

交差点〜・・・知らんがな!

なんやねん、
宮原交差点?知らん!
東三国保管所でエエやないか、
ほら、わかりやすい、
東三国保管所と三国保管所があるんならば、
近くに二つあるねんな、気をつけないかんな、ってなるがな、
これ、作ったやつも後ろめたかったんですよ、
国保管所と東三国保管所って、これ名前見ただけで、
どう考えても近いんばれるし、
この広い大阪に20程度しかない保管所が三国に二つあるてどうやねん、
と思われると、そう考えて突然交差点の名前をもってきたんですな。
どうも、名探偵の松井です。


(どうも〜名探偵です〜)

ってゆうか、なんで本町にないねん!

とりあえず、名探偵どっかいけ、
オマエの推理はどうでもエエねん!
「ですな」やあらへんねん!
今日のキレ所は、三国に二つある保管所がなんで本町にはないんや!ってとこや、
本町でないにしても、
せめて弁天町あたりに・・・

あるんかい!

弁天町北!弁天町北にあるやないか!
淀川の北まで来たぞ!
弁天町北に撤去せえや!
意味わからんわ!
なんで三国・・・いや、東三国やねん!
それもペナルティか!
それもペナルティなんか!
2500円をふんだくり金銭的なペナルティを負わせ、
そのうえ、精神的、肉体的にもペナルティを・・・!!

滅びよ!大阪市

耳くそたまりまくれ!大阪市
ほんで、耳くそほじろおもて耳かきをつかんだつもりが、
間違えて編み物するときに使うやつやって、
それを耳に突っ込んでしまえ、
そして、抜けへんようになれ!
むくいを受けよ!


(フンガ〜!)