第321話 星の王子さまたちの冒険

本町で切符を買っていると身長130センチで体重70キロくらい、
年の頃は40歳くらいの、
おそらく女性のかたが喋りかけてきた。
(omoshiroi katachi no maybe women say)
「今日もな、パンを食べようと思うんや」



今日もな、パンを食べようと思うんや。





はい、了解です。
どうぞ、パンを思う存分食べてください、in 本町。
「昨日はな、パンにな、やきそばを挟んで食べたんや。」

昨日はな、パンにな、やきそばを挟んで食べたんや。




(焼きそばパンやね)


はい、了解です。
報告ご苦労さまです。
報告ご苦労さまです、in 本町。
「その前の日は、パンにコロッケを挟んで食べたんや。」

その前の日は、パンにコロッケを挟んで食べたんや。



(コロッケパンやね)


パンが好きなフォレストガンプの方に遭遇したわけですが、in 本町。
パンが好きなフォレストガンプとコミュニをケーションしたわけですが、in 本町。
というわけで、フォレストガンプの方っていうのは大きくわけて、
『教えてくれるタイプ』と『披露してくるタイプ』に分類できるんですが、
今回の方はがっちり『教えてくれるタイプ』でした。
ちなみに『披露してくるタイプ』の方っていうのは、
突然新作の一発ギャグを披露してきます。
今日紹介するバンド『星の王子さまたち』(というバンド)のベースのひとは、
中学生の時、テンションが上がると、

昇竜拳を披露していました。



(しょ〜〜りゅ〜〜けんっっ!!)

どこに出しても恥ずかしい立派なフォレストガンプです。

いまでもがっちりガンプってます。
彼のガンプりは、
ニューアルバム、『星の王子さまたちの冒険』のボーナストラックにばっちり収録されています。
そう、『星の王子さまたちの冒険』・・・。
今日は星の王子さまたちのファーストアルバム、『星の王子さまたちの冒険』というアルバムを勝手に紹介します。
このアルバムは、
10曲のロックンロール+1ボーナストラックで構成されてるんですが、

なんと、本編よりボーナストラックの方が長い。



(この人は起きてる時間より寝てる時間の方が長い。)


という、これまたフォレストガンプなアルバムなわけですが、
本編は珠玉の10曲がちりばめられています。
ライブでお馴染みのあの曲はもちろん、
おそらく書き下ろしと思われる曲も収録されています。

「忘れないで 今のこの風景 こんなに綺麗な 夕日なんてないよ」

と歌われる10曲目『忘れないよ』に代表されるロマンチックな世界観。
『ロマンチックなチンピラは性質(たち)が悪い』ボクの持論を地のまま全力疾走してくれています。

四人のフォレストガンプによる、
世界中のフォレストガンプのためのロックンロールミュージック。

『なにもかもうまくいってない』人達が、
『なにもかもうまくいく』気にさせてくれる、
勘違いだらけの半ドア人生。
11曲目のボーナストラックを聞き終わり、わたしは少し泣いた。
ボーナストラックの中盤で彼はこう言ったんだ。
確かにボクにこう言ったんだ。


のーふゅーちゃーふぉーゆー!!のーふゅーちゃーふぉーゆー!ガーーンホッーふっ!ハローハロ〜!ドクルル〜〜ひっ!ロクロンル〜〜!



(ガーーーンホっふ!)

ってね。

(訳:君たちに未来なんてないのさ、ホントのことさ、君たちに未来なんてないのさ、ガンホッふ。こんにちは、こんにちは、よし!ドクルル〜〜!いや、ロックンロール!)



意味こそはちょっとよくわかんないんですが。