第328話 ハッピーバースデイ ふんさん

西川さんからメールがあった。

「ふんさんがお寿司ご馳走してくれるねんけど、行かない?」

11月19日は、我が父『ふん』の誕生日である。

(※『ふん』・・・学生時代の父のあだ名。粉末からきてるらしいです。)

18日の深夜からパーティーが予定されていたのだが、
その前の寿司のお誘いであった。
なんだか新しいアプローチだな、つって。
誕生日のひとがご馳走しちゃうっていう新しい誕生日の形。

当日、集合場所に行くと、
小さい女のひと、中くらいの女のひと、大きな女のひと、
それと、父ふんさんがいた。

ふんさん、世間では色々言われてますが、
ボクにとっては目標であり尊敬する人物なわけです。
感謝もしています。
ふんさん、2013年も頑張ってくれました。
本当にありがとう。
では、この曲に合わせてふんさんの一年を振り返ってみましょう。



『思い出のアルバム』

いつのことだか  思い出してごらん

あんなこと こんなこと あったでしょう

うれしかったこと おもしろかったこと

いつになっても わすれない


春のことです  思い出してごらん




おいおい、あっち見てみろよ、写真撮ってやがるぜ、構いやしねえよ、抱いてやるよ



いつになっても忘れない・・・



春のことです 思い出してごらん




ようすけ、新しいお母さんだ




いつになっても忘れない・・・



春のことです 思い出してごらん




電話番号教えてよ〜






ほらほら早く




ほら!早く!




う〜ん!いい匂〜〜い!



いつになっても忘れない・・・



春のことです 思い出してごらん




はい、あ〜ん




ほら、もっと舌出して!




どりゃ!・・・・ブベラっ!!



いつになっても忘れない・・・



春のことです 思い出してごらん




いい女じゃねぇか




オマエも舌出せよ〜



いつになっても忘れない・・・



春のことです 思い出してごらん



せーのっ、おちんちん


ほら!せーのっ、お・ち・ん・ち・ん・!!




お・ち・ん・ち・ん・!!!



いつになっても忘れない・・・



春のことです 思い出してごらん



透けて見え〜〜る!



いつになっても忘れない・・・



宴もたけなわである。
美味しいお寿司をたらふく食べてお腹もはちきれそうだ。
そろそろお愛想という段になってふんさんがこう切り出した。

「みんなよく食べたな・・・ひとり2000円ずつ貰おうかな・・・」

なに言ってやがんだ!ふんころがし!


(・・・!!)

今日はてめえみたいなふんころがしのためにお嬢さん方が集まって下さってるんだろうが、
ソレを2000円回収だぁ?
ナニ考えてやがんだ!
それでお嬢さん方もだな、そう、易々と財布を出すんじゃないですよ!
お嬢さん方が2000円払っちまうと、オレまで2000円払わないといけないみたいな形になっちまうじゃねえか!
いや、アレだ、てめらみてえな、ブス3人が金を払おうが払うまいがオレは構いやしねぇんだが、

オレは1円足りとも払う気はねえんだ!バカタレ!


(一円もかい・・・?!)

1円だって払いたく・・・いや、1円くらいなら払ったって構わないんだけれども、
1円以上は払いたくねえんだよ!
こちとら1円しか払いたくねえんだ!バカタレ!
さっ、ふんころがし、てめえは、早くお会計すましてこいよ。



(やっぱり、オレがかい?)

ハッピーバースデイ!ふんさん!






〜おわりに〜
結局この夜ふんさんは二軒目&タクシー含め5万円ほど使って、
家に帰った時には残金が2000円になってました。
翌日、ボク、大阪に帰る電車賃がアレやったので、
ふんさんの1000円をアレしました。