第329話 褒め言葉

「ボケロウさんが洋介のこと褒めてたで」


ボケロウさん、加古川在住のブルースマンである。
最低で最高のブルースマン
そんなボケロウさんがボクのことを褒めてくれているらしい。
とても嬉しい。
上田、SAY(上田は言った)
「ボケロウさん洋介のこと褒めてたで、なんて言うてたんやったかな、〇〇感があるって言うてはってん、何感やったかなぁ」
なによ、なによ、思い出してよ、
そっか、ボケロウさんと朝まで飲んでたんや、
エエなぁ、あの人おもろいもんな〜、
思い出した?
なんつって褒めてくれてたん?
いや、嬉しいわ、
上田、SAY(上田は言った)

「そや、クズ感や」

・・・え?




「洋介はクズ感を大事にしている、最近あんなクズ感出てるバンドマンいてないって言うてたわ。」





褒めてねえじゃねぇか!

そして、別にクズ感なんて大事にしてねえんだ、
クズ感を感じ取ったなら、それは、アレだ、
別に大事にしているわけではなく、
出ちゃったタイプのヤツだ、出てねえけどな!


「奇妙も出てたって言うてたわ、クズ感。最近それが減ってきてるって。そしたら売れたって。」



ほら、やっぱりダメじゃねえか!

クズ感出てたら売れねえんじゃねえか!
(出てねえけどな!)
「トンボくんも褒めてたで、洋介のこと」

トンボくん。
神戸在住ロックンローラーだ。
ティッシュ(というバンド)でギターと歌を担当している。

「なんか、トンボくんのなかの賢いひとランキングに入ってるって言うてたで」

う〜ん・・・オレの中のバカな人ランキングに入ってる人に言われてもなぁ・・・