第338話 新年あけましてやっちまったなぁ

「本当に経緯がわからないので、言い訳のしようもないのですし、いまのところ私ひとりでは平謝りするしかございません。どういった対応をお望みでしょうか?」



(ないのですし)

圭太郎がムッチャ謝っている。
ツイッターを開いたら圭太郎がムッチャ謝っていた。
何をしでかしたんや。
ツイッターを遡ってみた。
すると事件の全容が明らかになってきた。


■12月28日京都某所にて忘年会が開かれる。



(見たところバカばかりです)


■この某所というところがどうやらとてもフリーダムな空気感のあるスペースであるらしい。ビールなどは自分で冷蔵庫から出す。店主のどんぶり勘定で支払いが行われる。といった具合である。(参考文献:食べログ



(飲みすぎやろ、しかしこの写真が全ての事件の始まりであった)


12月31日事件は明るみになった。
ツイッター上で圭太郎に怒りのメッセージが送り付けられた。
そのメッセージがこれだ。



「はじめまして。突然失礼します。〇〇で私が置いていた日本酒をあなた達が勝手に飲んだと聞きました。お正月飾りのしてある、どう見ても特別に置いてあるお酒を店主の承諾も得ずに勝手に飲むとはどういうことでしょうか?あれは2日間しか発売されない限定のお酒だったのですが奈良の酒造までわざわざ買いに行ったお酒なのですが、どう対処してくださるのでしょうか。」



ダメだろうが!

人のお酒飲んじゃダメだろうが!
人が大事にしているお酒を勝手に飲んじゃダメだろうが!
めでてえ感じにしてあったんだろ、
その酒飲んじまうたぁ、どういうことだ?
この方とっても怒ってらっしゃるぞ。
静かだが沸々と伝わってくるわ。
こういう怒り方する人が一番こええんだ。

「本当に経緯がわからないので、言い訳のしようもないのですし、いまのところ私ひとりでは平謝りするしかございません。どういった対応をお望みでしょうか?」

「あなた方の謝罪の気持ちはあなた方で考え表すものではありませんか?」


(その通りなのですし)

おっかねえよぉ

圭太郎、てめえ、腹を切れ。
なっ、この方ほんとにすごい怒っちゃってるわ。
とりつくしまねえわ。

①今回のお酒のお代金をお支払いする
②飛びっきりのお酒をプレゼントする
③来年、また同じのを買いつける約束をする

それでダメなら圭太郎、てめえ、腹を切れ、なっ。
これが件の酒だ、圭太郎、見つけてくんだぞ。
目印はだな、瓶に大きくこう書いてある。

『笑う門には福来る』


(買うのですし)

ははっ、ちっとも笑えねえけどな


これ持って謝りに行くんだな。
なんだか伝わりづれえな。
でもしょうがねえもんな。
福、来るといいな!ははっ
あ、なんだかこんな感じですが、


(SUSHI?)



あけましておめでとうございます。