第347話 ぐっとクルーにぐっとくる

ここは『はんなり』という立ち飲み屋。
我々は飲んでいた。
お酒を飲んでいたのである。
長野の岡沢じゅん率いるぐっとクルー(というバンド)、古内真希さん、ハードレインのテンチョー加納さん。
ボクと加納さんは『はんなり』によく来るのだが、
ぐっとクルー(というバンド)の面々は初めての様子。
色々珍しいらしい。
岡沢くんSAY(岡沢くんは言った)

「ねぇねぇ、とんぺい焼きってなに?」

説明しよう、とん平焼きとは、
卵と豚のバラ肉で作ったもので、生地を小判型に広げ、上に肉、ソースをのせてひっく・・・

「大阪のおやつやわ」


(どうも、加納です)

ふんわり教えすぎ!

加納さん!
ふんわり教えすぎ!
まるで、とんぺい焼きみたい☆
質問者にムッチャ考えさす回答やん。
じゅんくん、とん平焼きって、こんなんです。


(とん平焼きとは、卵と豚のバラ肉で作ったもので、生地を小判型に広げ、上に肉、ソースをのせてひっくり返し、肉を焼いたあと溶き卵を混ぜ合わせソース・あおのり・鰹節をかける。他に千切りキャベツやネギを混ぜ合わせたものや、オムレツに似ているものもある。言えた〜、ハキハキ言えた〜)

わたしは全く興味がないのだが、
今どうやら巷ではオリンピックで盛り上がっているらしい。
なんでもぐっとクルー(というバンド)のドラムスいくまくんは、
オリンピック観戦の経験があるという。
へ〜、そうなんや〜、いくまくんオリンピック見たことあるんや、
小学生のころに?へ〜、そうなんや〜、
なんの競技見に行ったん?
スキー?サッカー?柔道?

ボブスレーです。」


(・・・え?)

それは、おもしれえのか・・・?

おじさん達が乗った、なんだか見たことのねえ乗り物が、目の前をすげえ速さで駆け抜けていくっていう・・・
あの競技はあれだろ、俯瞰で見ないと何が何だかわかんねえやつじゃねえだろうか?
誰が勝ってるとかさ、わかんないじゃないっすか?
ビュン!っていったよ、ビュン!って!
わ〜、みんな速くてすっごいね!的な感想しか出ないんじゃねえだろうか。
いや・・・いいんだけれども。


みんな串カツを食べている。
美味しそうに食べている。
突然、ぐっとクルー(というバンド)のベーシスト、ナガハピ君が串カツのメニューを見て驚いた声をだした。

「え!?いとうって、あのいとうですか??!」


(ANO ITOH)

ちゃうで、ししとうやで。

それな、「いとう」じゃなくてな「ししとう」って読むねん。
癖ありすぎやろ、それ『い』やとしたら。
突然すぎるわ、『と』と『う』上手に書いたあんのに。
ほんで、あのいとうって何なん?
どのいとう?
この、いとう?


(高速スライダーでお馴染みの?)

揚げちゃダメ!

岡沢くんにオファーしている。
ペヨーテ(というバー)でライブしてほしい、って。
岡沢くんもその気になってくれてるのではやく実現させたいものだ。

「ところで松井くんって、毎日ペヨーテいるの?」

いや、火曜日だけやねん。

「じゃ、他の日何してるの?どこかで働いてるの?」

そうそう、昼は月金のバイトしてるねん。

「あ、そうなんだ、月、火、金って働いてるんだ。」


(週三回も働いてるんだね☆)

『月金の仕事』ってそういう意味じゃない!

月〜金って意味やねん!
月と金って意味じゃないねん!





まぁまぁちゃんとしてんねん。