第356話 シャワー水圧顛末記 (未解決)

新居の風呂場のシャワーの水の出がとっても悪かったので、
業者さんにきてもらった。
シュレックによく似た、感じのいいおじさんだった。
「シャワーが出ないんです、ちょっと見てもらっていいですか?」
おじさんは感じのいいひとなので凄い笑顔で対応してくださった。
やっぱりお風呂って大事だし。
新生活、シャワーの出でイライラするのはイ・・・


「出ますね〜」


・・・?
シャワーの出ない生活ほど不便なことはない。
ぼくは朝にお風呂に入るので・・・


「出てますね〜」


・・・?
朝って10分でも5分でも時間惜しいやないですか、
この水圧では普段の3倍からじか・・・


「出てますよ〜」


出てるか、出てないかで言うとね!




(このくらい出んかい!)



いや、出てるか出てないかで言うたら出てるわい、
だがしかし、すっごいチョロチョロやん、
出てないみたいなもんや!
オマエんちこんなん?
シャワー上に向けてみぃ、
10センチくらいしか出てへんやろ!
オマエんちこんなんちゃうやろ!
っていうか、水の単位をセンチメートルで言うたことある?
ないやろがい!
言わすな!くそシュレック


(くそシュレック

例えばなしをしよやないかい、シュレックよ、
貴様が彼女とデートの約束をしていたとして、
(そんなものおらんやろうが)
当日の朝に彼女から電話があってや、
(たいそうブスの彼女だろうが)
「ちょっと昨日から風邪ひいちゃって身体動かないの・・・今日はごめん・・・」
と、こうくるわけや、
オマエも、まぁ、その女シュレックを愛してるわけやから?
(気持ちの悪い)
家いくわけや、リンゴでも持っていくんやろ、知らんけど、
ほんでピンポーン、か?
(きったない家やなぁ)

「えっ?来てくれたの・・・?入って・・イタタタタ、あっ、気にしないでね、散らかっててごめんね、あっ、お茶入れるねっ、あっ、コーヒーの方がよかっ・・・」


「動けるやん。」



(いや、動けるか動けへんかで言うたら、そりゃぁ、まぁ・・・)



って言うんかい!
オマエ鬼やな!
無理しとんねん、ブスなりに!
ほんで「動けるやん」の顔ムッチャむかつくやん、



(動けるやん)


「動けへん言うからきたのに・・・」ってか?
鬼か!オマエ!
えっ、鬼ちゃいます、って?
わかってるわ!
そういう事を言うてるんちゃうねん、
鬼のようなヤツか、と言うとんねん!

話を変えよう。
オマエんとこの上司がやで、
(どうせ、アホのやが)
前夜の会議で奮戦をしてや、
マスクをつけて出社や、
「あれ?山西さん、風邪ですか?」
と、聞いたらや、
「いや、昨日の会議でさ、声出なくなっちまってさ、参ったよ〜、でも言うことは言わせてもら・・・」

「声出てますやん」



(なぁ?喋ってるわけだし)


出世嫌いか!


出世嫌い症候群か!
そうゆう病気の人か!
えっ、違いますって?
わかってるわ!
ユーモアタイムやろが、わかれや!
鳩か!
あっ、鳩くらいアホか!って意味やぞ、
オマエが鳩でないことは1000も承知や!
(なぜならオマエはシュレックや)

シュレックSAY(シュレックは言った)


「このくらい古いビルだと上の階に行くほど水圧弱くなっちゃうんですよね〜」



(古いビルだなぁ、ヒャッヒャヒャ!)


やっぱり弱いと思ってたんやないか!


思っていたが、
「出てますね」と三度も誤魔化そうとしてたんやん!
なんや、めんどくさかったか?
ほんでここ四階やぞ、四階でこれやぞ、一番最上階の六階はどないなっとんねん!
目薬か!
目薬ほどしか出えへんのかい!

「給湯器の温度を上げて、水と足してみては?」



(給湯器の温度上げりゃいいんだ、バ〜カ!)


初めからそれ言わんかい!


※それしてもまだ弱いです。
どないしたらいいの?