第357話 黄金の太陽

KTR先輩の集大成であった。
3月18日という日はKTR先輩の集大成の日であった。
集大成といっても人生の集大成といった死去につながるタイプのものではなく、
三ヶ月で羽賀研二の肉体を手に入れるトレーニングの集大成の日であった。
先輩のことをよく知らない人にとったら、
何を言っているのかわからないであろうが。
先輩のことをよく知るわたしも何を言っているのかよくわかっていない。
結果だけを先に言ってしまうと、


羽賀研二を飛び越してジャッキー・チェンになってました



やっぱりもってわからない。
羽賀研二を飛び越えるとジャッキー・チェンになるのか。
羽賀研二を飛び越えるって?
とにもかくにも、3月18日はKTRの集大成の日であるからして、
東心斎橋のコンパス(というライブハウス)で、パーティーが開かれた。
普段からKTR先輩に煮え湯とか色々飲まされている友人連中がたくさん出演する。
かくいう私もパーティーで歌わないかという光栄なオファーをいただき、
集大成当日をむかえた。
ジョブを足早に終わらせ会場へ急ぐ。
18時半過ぎに会場へ到着した。

平日の早い時間にも関わらずたくさんのお客さんだ。
が、しかしKTR先輩の姿が見当たらない。
なんでも、当日にびっくりするくらいの予約が入っちゃって急いでCDRかなんかを量産しちゃいに帰っちゃったらしい。
友人達の演奏なんかそっちのけで。

ビジネスチャンスと捉えやがった。




いやいや、大丈夫。
このくらいの煮え湯はなんのその。
パーティーはすごい盛り上がりを見せ、
朝の(水曜)6時に終わりました。
(最終的に僕んちで)



すっごいしんどい。
すっごいすっごいしんどい。
水曜もちろん仕事だからして。
血へどとか色々吐いたりしながら働いて、
最終的に痔になりました、わたし。


〜後日談 1〜
インターネットサイトにずっとあがり続けてたんです。
KTR先輩のトレーニングの様子が。
それが感動的に面白くて。
エプソン(という人間)がよく言うてたんです。

本にしたい。



(本にしたい)


って。
KTR先輩のトレーニングの様子を本にしたい、って。
動画なのに。
本にしたい、って。
4コマみたいな感じでかな?


DVD化されるみたいです。



アホじゃない人が動いてくれてヨかったです。


〜後日談 2〜
先日本屋さんで本を探していたら、
本屋さんにいてたおっさんのくしゃみが、
どう聞いても、

「エップソン!!」



(呼んだ?)

でした。

エップショ〜〜ン!!