第383話 眉毛を剃りまして、わたし



眉毛を剃りまして、わたし。
なんだか、衝動的に。
別にいらねえなぁ、つって。
別に使ってねえもんなぁ、つって。
そしたらば、木村くんにこう言われまして。


「洋介、その髪型で眉毛がねえのはどうだろう、おかしな人に見えちゃうぞ」


つって。
そいつはビッグなお世話だぜ、木村くん。
なぜならあれだ、貴様は眉毛があろうとなかろうと、とってもおかしな人じゃねえですか。



ちんぽじゃねえか。


こないだなんかもアレだ。
最近木村拓哉さん主演のドラマの話をしているとです。
木村くんSAY(木村くんは言うんです)

「まだ、ひかたんの曲使われてんのか?ひかたんは最高だよなぁ」




・・・ひかたん?




ひかたんとは一体ナニですか?
宇多田ヒカルさんだろうが、宇多田ヒカルの歌まだ使われてんのか?好きなんだよね、ひかたん」
そっか、そっか、宇多田ヒカルのファンの間での呼び名みたいなことか、
それこそ『キムタク』とかそういうことか、
おれ、宇多田ヒカルさんにあまり思い入れがねえもんで、そういうのに疎いんだよね、
『ひかたん』ね、一つモノを知れました、ありがとうご・・・


「いや、オレしか言ってねえよ、オレだけの呼び方なんだよね」



(化け物め、えい)


気味がわりいわ!

なんだと?てめえのオリジナルか?
そんな呼び方わかるわけがねえだろうが!
しかも、よりによってひかたん・・・

・・・たん?



(たん。)


気味のわりい・・・


こんなこともあったぞ、つって。


わたし、玉造でよくいく『ねぎや』という飲み屋がありまして、
友人に説明していたんです。
こんなにいい店なんだよね、って。
そんなに広くなくて・・・カウンター15席くらいかなって。
そうすると、木村くん、話に入ってきてです、
こういうんですね。(木村くんSAY)


「15席?そんなにねえだろ、あれはだな・・・・・13、14席だろう」



(13・・・いや14席か)


15席くらいじゃねえか!


それを15席くらいって言うんだろうが、ばかたれ!
「13・・・いや、14席」それを『15席くらい』って言うんだろうが、ばかたれ!
別に15人で予約しようとかじゃねえんだから、
そこは13,4席かもしれねえが、『15席くらい』でいいんだって!
ちんぽみたいな頭しやがって!
ばかたれ!



(・・・何?なんか、怖い)