第386話 沖縄旅行記 其の三

三日目。

三日目は伊江島へ行く。
伊江島へ行くにはまず本部という町を目指さなければならない。
本部港からフェリーに乗るのだ。
ということでわたしたちは一路本部を目指す。
カーナビに本部港の住所を入力する。
二時間程で着くこ・・・



なんで、海の上走らせようとすんだよ!ばかたれ!


何度ルート検索しても海の上を走らせようとするカーナビ。
ざわつく車内。
しょうがないので、iPhoneの指示に従い本部港を目指す。
カーナビまでボケようとする、なんなんだ。

この人にしても、



(何の顔やねん)


この人にしても、



(何の顔やねん)


この人にしても、



(何ちゅう形やねん)


港に着いた。
手続きをして船に乗り込む。
30分程で伊江島に着くらしい。
風が気持ちいい。
やはり沖縄の醍醐味は離島であろう。



それはそうと、KTRさん、鼻毛が出てます。




(そうなん?)



こんな空気のエエところで何を鼻毛たなびかすことがあるんですか、
ホンマにいい加減にしてください。
落としますよ、海に。




わたしは乗り物に弱い。
であるからして、当然船酔いだ。
船でとことんふざける人たちが少し羨ましい。





頭もバカなら三半規管もバカなのだろう。
テンションの低いわたしをKTRさんが気遣ってくれる。
乗り物に弱いことをKTRさんに白状した。
KTRさんSAY(KTRさんは言った)


「・・・自転車も?」



(自転車もダメ?)


殺すぞ。



伊江島についた。
伊江島ではカーサ・ビエントという民宿にお世話になる。



ステキすぎる。
チェックインを済ませ、早速海へと。
人のいそうなビーチは避け、洞窟を抜け、ひと気のない浜辺へ。




日が落ちてきた。
伊江島の西のはしを目指す。
コーラを飲む。
サニーデーサービス。
夕日を待つ。
海にジュッてなる瞬間。
僕達はここに立っている。









夜がきた。




(こいつ、腹減ってるんだぜ・・・嘘みたいだろ・・・)



カーサ・ビエントの方の送迎で居酒屋へむかう。
地元の方が集まる居酒屋にイン。
看板とかは出てなくて一見普通の民家のようなたたずまいだ。
ビールを飲み、土地の美味しい料理をたべる。
隣で宴会をされてる方が話しかけてきた。
こういった土地の方々とのふれあいも旅の醍醐味だ。
地元のひとSAY(地元のひとは言った)

「みなさんおいくつなんですか?大学生ですか?」

30歳〜42歳です。
とはなんだか言いにくい。
いやいや、大学生ではないです、とやんわり否定する。



「じゃぁ、21、2歳でしょう、みなさん」



・・・それも、大学生やないか




そして、夜は更ける。




てめえはほんとユニークな脳みそしてんな。