第446話 沖縄珍道中 其の三

伊江島滞在二日目。
昨日は海へ行ったので今日は海へ行くことにした。




(尻しまえや)



※時系列を整理します。



10月9日 那覇着(沖縄珍道中 其の二)
10月10日 伊江島(沖縄珍道中 其の一)
10月11日 伊江島(今ここ)
10月12日 伊江島
10月13日 伊江島那覇
10月14日 大阪着



海で遊んで夜はバーベキューだ。
伊江島のメインビーチである伊江ビーチでバーベキューセットの貸出しをしてるのでそれを利用する。
ひとり1700円払えば肉などもついてくるのだが、
正直、そういうセットの肉は味方面を期待できない。
やはり質より量になってしまうであろう。
全員30歳オーバーの我々はいい肉を少しで満足してしまうのだ。
すまわち量より質、である。
100グラム1000円の肉をひとり150グラムくらいがちょうどいい。
伊江島には伊江牛という牛がいてそいつを狙う。
野菜などを買ってもひとり2000円でおつりがくる。
それにビールが2、3本あれば大満足だ。
よし、買い出しに行こう。






お会計が20000円を超えた。



まずわたしがグラム1000円の伊江牛のステーキを280グラム買った。
計画通りだったのはそこまでだった。
買い物カゴには次々と肉が放り込まれた。
名もなき牛のステーキ五枚。
名もなき豚のステーキが一枚。
名もなき豚の切り落とし肉300グラム・・・


完全に質より量じゃねえか。



(シュコー、シュコー)


「なんかおかしいと思っていた」


口々にみんなが言う。
みんな買いすぎだと思っていた。
なのにその場の雰囲気に流されて結局買いすぎてしまった。
これって戦争が始まるメカニズムじゃねえか。
なんか変だなんか変だと思いながらもその場の空気に流されてしまい取り返しのつかない事態になってしまう。
こうやって戦争ってはじまるのだ。
かく言うわたしも、「あれ?なんかおかしい」と思っていた。
最終的な違和感はアレだ、
最後の最後にアレだ、



春本の野郎がホルモン1キロを放り込みやがった。




(とんがりコ〜〜ン!)


貴様は省エネコンサルタントじゃねえのかって


だから、脳みそまで省エネしたらダメなんだって、
脳みそは使える分だけ使わなくちゃ!
あと、これは本当にびっくししちゃうんだけれども、



なべが米を2キロ買ってた。



(シュコー、シュコー)


住むの?


(続きます)