第九十四話 パンツがヘソを曲げたわけ

おしりがびっくりしている。

パンツが食い込みすぎてボクのおしりがびっくりしている。
パンツ的にもココまで松井のおしりに食い込んだコトはないであろうからして、
シワッシワになりながらびっくりしていた。
ボクはそんな一週間を送っていた。
ボクとボクのおしりとボクのおしりに食い込みに食い込むパンツはそんな一週間を送っていたのである。
いや、そんな一週間ゆうても、
別におしりがびっくりしているだけの一週間であったわけではないよ。
上田君と一緒に歌を歌ったり、
baribariバイトもしたし、
ペヨーテ(というバー)でお酒も作ったし、
ライブハウスにも遊びにもいったし、
それはそれなりに色々あったんやけども、
何よりパンツが食い込みすぎていた。
パンツがあかんのか、それともおしりがあかんのか・・・。

パンツじゃ!

おしりに罪はないやろ!
こんなプリプリしたかわいいおしりが悪いハズがない、
こんなツルツルのおしりが悪かろうハズがない。
100歩、いや・・・1000歩譲って悪いところがあるとするならば、
人より少し大きめのウンコが出ることと、人より少し多めのウンコが出ることくらいのもんや。
コレは別に悪いことではないし、
万一うがった見方をする人がいたとして「おまえ、うんこし過ぎや」的、過剰排便絶対悪論を展開したとしても、

今回は別件やろがい!

パンツが食い込んでくることとはなんら関係ないハナシとちゃうんかい!
ほななにかい、
オレのおしりがウンコばっかりするもんやから、パンツが気わるしてヘソ曲げて食い込んでくると。
そうゆうハナシかい!

どうかしてるぞ・・・。

まずパンツがヘソ曲げるてどうゆうことやねん・・・。 (パンツのヘソてなに?どこ?)
だいたいおしりがどんだけうんこしたかてそんなことでパンツは気わるせえへんし、食い込んできたりもせえへん。
第一にまげるヘソなぞ持ち合わせていない。

わかった、こうしよ。
そこまで言うならばこうしよ。
パンツがヘソを曲げたとしよ、
ほななんでパンツはヘソを曲げたのか? (だからパンツのヘソってなんや)

ついたんでしょうよ。

パンツにウンコがついたんでしょうよ!
でもこれっておしり悪くないよね。
おしりになんら罪ないよね。
だいたいがウンコがついたコトによってパンツが気悪して食い込んできたのか、
それとも食い込むことによってパンツにうんこがついたのか!
もうこれは迷宮入りやで・・・。
なんにせよ一番悪いのはウンコを拭ききれへんかった松井クンやってことや・・・。

はっ!

なんか完全にウンコがついていたみたいになってるやんけ!
パンツが食い込んできたのにはソレなりの理由はあったんやと思う。
しかし、ソコに落ち着くのは納得できへんな〜。
言葉のマジックやな。
こわい、こわい。
(パンツにはヘソなどない!)