第351話 古口結婚披露余話

2月のある日、星の王子さまたち(というバンド)の古口くんからこんなメールが届いた。
少し長いですが引用してみます。




古口です。

おかげさまで旧姓小川裕加里と去年の七月に入籍しました。おそくなりましたが、ふたりの結婚パーティーを開きたいと思います!
二月二十二日土曜日に公○食堂で開催します。
時間は、少し早めの1500オープン
1530スタートで2時間か3時間ぐらい予定してます。
会費は4000円で飲み放題と、なんか食べもんと震える料理(嫁作)でますので是非おこしください!祝儀はなしで大丈夫です。あと、友達のバンドのライブやコント、現金超争奪じゃんけん大会、羊コスプレ大会等も予定してます。

人数を把握したいので遅くとも一月中には返事よろしくお願いします

以下、詳細です。

日時 2月22日土曜日
場所 公○食堂
時間 15時 オープン、
15時半スタート
会費 4000円
(料理、震える料理、飲み放題、現金争奪じゃんけん大会付きだよ)



結婚パーティーのご案内であった。
非常にめでたい話である。
(震える料理、それはいらない、作んないでほしい。)
しかし、問題はここからであった。
なんともおめでたいこのメールにはまだ続きがあった。





【服装について】
今回、嫁の希望であった牧場でのパーティーを断念することになりました。なので、少しでも希望を叶えるため
できるだけ羊の格好でおこし下さい当日は1番羊っぽい格好をしてきた人に豪華景品を進呈します!是非、気取って羊でおこし下さいませ



(ヒヒ〜〜ン)



なにを言いますか?


おまいたちは何を言ってますか?
羊の格好とはどんなだろうか?
気取った羊とはどんなだろうか?
わたしの頭を支配した無数の『?』たち。
翌朝、ジョブ場に行くと木村くん(exけつむらさん)が近づいてきた。


「洋介はどうやって羊感(ひつじかん)出すつもりなん?」



(ヒヒ〜〜ン)


届いてた〜〜〜


この人にも招待状届いてた〜〜〜
ほんで、羊感てなんやねん!(notようかん)
それから毎日(比喩とかではなく、マジで)である。
「羊考えた?」
「どこで羊感出すつもりなん?」
「どうやって羊感だすん?」


羊、羊、うるせえんだよ!



(ヒヒ〜〜ン)


てめぇだけだぞ、そんなに羊、羊、言っちゃってんの、
こう言っちゃなんだが、なんだかんだ言っても結婚パーティーなんだから、
シュッとキレイな格好していけばいいんだよ!
羊のこと言ってくるやつがいたら、
(そんなやつはいねぇだろうが)
「あぁ、わたし執事でして・・・」とかなんとか言やあいいんだよ!
それをてめぇは羊、羊、言いやがって!
じゃぁ、何か?てめぇはもう存念があんのか?
羊さんについての考えがおありだってのか?

「考えております。」



(ヒヒヒ〜〜ン!!)


えっ?あるの??

「わたくしめ、かねがね羊に関しては存念がありまして・・・」

えっ?そうなの??かねがねなの??

「わたくしめ、友人に羊さんのお帽子の方を作っていただいてまして。」

えっ?そうなの??帽子なの??
どんなの?どんなの?
見たい、見たい!

その羊の帽子がこれだ。



(メェ〜〜〜)

顔!


いやいや、顔!
完全に「メェ〜〜〜」言うとるがな!


「普段遣いもできちゃう感じだわ」

普段遣いもしちゃうの?
しちゃう感じなの??
羊さんのお耳がついてるけど大丈夫なの、マイウェイ?


(大丈夫、マイウェイ)



隣にもなんかいたンダヨ、ザ・マイウェイ!


続く!のか?