第405話 バリ旅行記 其の一

3月4日時刻は朝の9:00、わたしはバリ島へと旅立つべく関西国際空港にいた。
玉造の三谷夫妻がわたしたち夫婦にバリ島旅行をプレゼントしてくれたのだ。
そして、その旅行に何故か父フンさんがついてくる。
嫌な予感しかしない。
三谷さんに飛行機のチケットを渡していただく。
フンSAY(フンは言った)

「窓側はないのですか?」



(お願いします、わたしは、外がみたい)


ほら、もう嫌や、
大人しく言われた席座れや、
一番のジジィが何を一番のワガママ言うてくれとんねん、
ホンマに恥ずかしいことだけはし・・・


「あとで返します。」



(必ず返しますので)



ぼくのおとうさんが、みたにさんにおかねをかりた音がしました。


ホンマに最悪や、
オマエだけ飛行機から落ちろ。

フンさんは言語の事が心配らしい。
バリ語なのか、インドネシア語なのか、英語が通じるのか。
フンさんが心配をしている。


カタコトの日本語で。


(ソンナコト イワナイデヨー)



とりあえず貴様は日本語をもうちょい頑張ってくれ。


諸々の荷物を預け搭乗の手続きを終える。
我々がとても大きな荷物を預け損なっていることを思い知るのはもう少し先の事である。



(・・・でっけえ荷物だぜ)





(ヨクシャベル ゾウキン デスネー)














(ズコー)