第419話 雲亭へいこう
雲亭へ向かう。
雲亭とは、マッカーサーアコンチ(というバンド、絶賛お休み中です。)のマスター、アチャコ氏が今年、3月末にオープンさせたピザ屋だ。
近鉄生駒駅下車、ケーブルカーに乗り換える。
ナビゲーターはこの男、加藤拓生。
加藤さんは雲亭の立ち上げにも関わっており、
店作りの手伝いなどもしていた関係で雲亭には何度も足を運んでいる。
加藤さんの案内で順調に生駒山上に到着した。
加藤さん、SAY。
「宝山寺やったわ・・・降りる駅」
宝山寺駅についた。
加藤さんの案内で雲亭を目指す。
地図を確認する加藤さん。
・・・何がわかるねん、その地図で。
ちょっと待ってください、加藤さん、
っていうか、加藤さん、何回も雲亭来てるんですよね?
なんで道わからないんすか?
どういうことですか?
「いや、毎回クルマできてたから・・・」
あのね、加藤さん、それね、ケーブルカー乗る前にお知らせしてもらわないと。
っていうか、なんでナビゲーター断らなかったんですか?
わからないなら、わからないで断ってくださいよ、加藤さん。
っていうか、いつから「道わからへんけどな・・・」って思ってたんですか?
結構早い段階で思てたでしょ?
今さらわからんってなったら、怒られると思って言い出せなかったんですよね?
加藤さん、またですか・・・?
またですか、加藤さん、
加藤さん、4月10日のコモンカフェでのイベントのチケット取り置き15枚書いてましたけど、
実際ホンマに来ると言ってた人、何人やったんですか?
ボクね、加藤さんのこと大体わかってきたんですけど、
加藤さん、取り置き書かないと怒られるから、
一応、誘っただけの人の名前も書いてますよね?
名前借りて書きましたよね、
加藤さん、4月10日の実際の予約、何人やったんですか?
「グォ・・・」
ぐぉ?
「・・・5人です。」
はい、白状しましたよ、
はい、みなさ〜ん、加藤さんが白状しましたよ〜、
10人は嘘の名前書いてたんですよね、
っていうか、ボクは5人っていうのもまだ疑ってますけどね。
いや、ボクはこんなことを言いたかったわけではないんですけどね、
こんなことを言いたいわけではないんですよ、ねえ、加藤さん、
加藤さん、ちょっと道聞いてきてくださいよ。
雲亭への道を聞いてきてくださいよ、
「階段を登っていったら着きますそうです。」
よし、登っていくんですね、
了解です、ほな階段のぼりましょか!
階段を・・・
どっちのや!
階段二個あるがな!
どっちの階段やねん!
どっちの階段登っていくと、雲亭に着くのか!
雲亭への道は長く遠い。
※そんなことねえんですよ、意外とちけえんですよ。