第450話 夫婦喧嘩

夫婦喧嘩をした。
きっかけは、わたしの一言であった。


「グレーのセーターにジーパンて・・・葬式帰りみたいな顔して」





ここまでは、わたしが悪かったような気がする。
姉の第一子に会いに行く恰好としてはちょっと地味だな、という印象だったので。
でも葬式帰りみたいな顔っていうのはちょっとよくねえなって反省してます。
しかし、まさかの返しが。
思いもよらぬ返しをほりこまれまして。


「グレーちゃうし、紺色やし」



(そう言われましても・・・)


そこ?
ひっかかるとこそこ?
紺色ちゃうし、グレーやし、紺色やとしても地味やし、なによりグレーやし。
妻曰く、このセーターにグレーっていう規格はないと、
妻曰く、オフホワイトとネイビーすかなくて、わたすはネイビー買ったのっす。
(なまるな、なまるな、田舎もんが〜)



はい、出ましたよ、ネイビー。




(うるさくする子供は出ていこうな)



ネイビー(Navy、Navy Blue)とは一般的に濃紺を指す
。Navyは元々は海軍の意味で、
イギリス海軍の制服の色が濃紺色だったため、
この色を指すようになった。(wikipediaより)



ネイビーってほんま腹立つねん、
定義上は濃紺やと言うているのに、
洋服になると、


これをネイビーと言われても・・・






(妻のはこれではない、星とかついてない)




グレーやて!



おまえはグレーやて!
全然紺色ちゃうやん、
絶対グレーやん、
それを規格がネイビーやからこれは紺色です、と言われても、
それは納得なんかできないんですよ、
たとえば、信号機。
あれ、赤青黄という規格ですが、青ちゃうやん、

緑やん、
絶対緑やん、
例えばあの色の服を着ていて、
「いえ、この服は青色ですよ、緑とちゃいます、なんせ信号機と同じ色なので」
って言われたら、
いやいやいやいや、そもそも信号機が青とちゃうねん!ってなりますよね、
今、ボクここです。

例えば広島カープ赤ヘル
あれ、厳密には赤じゃないですよね、
オレンジですよ、

ほら、オレンジや、
いや、山本浩二やったらエエんです、赤です。
山本浩二やからね。
このヘルメットの『C』っていうのを消してボクがかぶったらどうですか?
それはオレンジのヘルメですよね。
赤ヘル軍団赤ヘルやのに、です。
赤って言うてるけど、オレンジじゃないですか。
何故ならボクは山本浩二じゃないので。
今、ボクここです。


ここからボクがどれだけ青系統の色に腹立ってるのかを見ていただきたいのですが。
まず、これ、ドーン。



大丈夫です。
これはエエよ、青やわ。
次行きます、はい、ドーン。




アクアグレーとクールグレー!


グレーって言うてもうてるやん!
もう、それはグレーやん!
グレーでええやん!
いや、別にグレーが好きっていうわけじゃないねんけど、
なんなん?グレーが好きって。
確認しますけど、これ、青系統の色パターンですからね、
次いくで、ドーン、




言うとくけど、黄緑は緑やぞ。


つまり、ブルーグレー、貴様はグレーや、
赤紫も紫やし、オマエだけやで、そんなん言うてくるのん。
次がこれ、はい、ドーン、



・・・恥ずかしくはないのか?


グレーやて、どこからどう見ても、グレーだってば!
ブルーの要素ゼロだって!
それをアンティークブルーと言われても・・・。
なになの?恥ずかしいの?
グレーって恥ずかしいの?
ブルーって言いたいの?
そんなことないって、色に上下ないって!好みの問題やって!





何が言いたいかというと、つまり、アンティークグレーを青やと言われても松井くんは困ってしまう、ということやねん。

あとこれは余談なんですが、
GLAYっていうバンドいてるじゃないですか、
あれなんでGLAYっていう名前にしたかというと、
「おれ達は黒にも白にも染まらない!グレーだ!」っていうことらしいんですけど、
黒と白を少しずつでグレーやと思うんで、
それやとどちらにも染まってしまってると思うんですけど。
だからこの場合は「おれ達は黒にも白にも染まらない!ブルーだ!」が正解やと思うんですが、
これは松井くんの見解です。



(このマンガに書いてありました)