第426話 手紙

加藤さん、ボクは残念な気持ちでいっぱいです。
胸にしまいきれない残念な気持ちを携えこの手紙を書いています。
加藤さん、頑張ってほしかった。
加藤さんには頑張ってほしかったです。
こないだは昼間のバイトのみんなをペヨーテ(というバー)に連れてきてくれて感謝しています。
感謝はしているんですが、加藤さん・・・



24歳の先輩におごってもらってるところを、見せられるのは正直きつかったです。




(ほんとうなの?)



加藤さん、18歳下の先輩におごってもらうのやめましょうよ。
確かに先輩ですけど、彼。
彼は会社の先輩ですけど、
会社の外に出たら加藤さんが先輩でいいと思うんです。
別におごらなくてもいいです、
きれいに割り勘でもいいと思うんです。
最初はみんな財布だしてたじゃないですか。
確かに彼が「ここは出しときます」って言いましたよ、
言いましたけど、加藤さん・・・



「じゃぁ・・・」って言うの、早すぎです。




(かたじけない)


何を一番に財布しまってるんですか、
昨夜の24歳、26歳、26歳、このメンバーで加藤さん・・・
息子みたいな年の皆さんに・・・
あと、たまに昼飯もおごってもらってるらしいやん・・・


あと、エヴィバディダンシング・インダハウス(というイベント)の話なんですけど。
エヴィダンのチケットの話を加藤さんとしたじゃないですか、
その時、ボク加藤さんのこと、またひとつ見損なったんですけども。







「ソールドアウトしたみたいやなぁ、洋介どうすんの?」

「ボクはエプソンに直接予約しましたよ」

「洋介はゲストとかじゃなくて?」

「いや、エプソンからソールドアウトしそうやってメールあったので予約しましたよ」


「でも、洋介は、ゲストでエエんちゃうの」



ボク、直接エプソンに予約したって言うてるのに、
加藤さんまぁまぁしつこくゲストゲスト言うてきたじゃないですか、
ボク、もうこの辺でピンときたんですけど。



あんた、俺がゲストではいれてたら、便乗しようとしてたやろ




(ボクもいいっすか☆)


あんた、ホンマに下衆いな、
「下衆人」と書いてゲストやわ。
問い詰めていくと、
あんた、まず、コンパスの西岡さんにゲストたのんだみたいやな、
ほんで、西岡さんに「サンデーに聞いて」って言われてサンデーさんに聞いたら、「エプソンに聞いて」って言われたと、
そして、エプソンに聞いたら「今回ゲストは無理です」って言われてるんやないか、
3人に断られてんねん、あきらめましょって、
それをなんか、遠回しにボクに聞いてきてるのがすごい下衆人です。
なんとかゲストで入れるルートを探ろうとしているところがえぐいです、
えぐみが出てしまってます。


「いや、お金とかじゃないねんで、お金とかじゃないねん」




ボクは何もこんな話がしたいわけではないんですけど・・・続けます。
加藤さんこないだバイバイズのライブの日「今日いこかな、ゲストいける?」って聞いてきたじゃないですか、
その日、チケット代が500円のイベントやったので、
「今日はお金払いましょうよ」って言うてゲスト断ったら、



加藤さん、来なかったですよね。





500円払うのも嫌やったんですか、
加藤さん、ボクは加藤さんにもう少しだけ人間の練習をしてほしいです。
頑張りましょうよ、あと一歩じゃないですか、
加藤さんはあと一歩じゃないですか、
あと一歩で、イマイチじゃないですか。
あと一歩でイマイチにたどり着くわけじゃないですか、
ねっ、加藤さん。

あと、この話は言わんとこうと思ってたんですが・・・この際なんで蒸し返します
加藤さんが、清水くんと一緒に清水くんの車で遠征した時の話なんですけど、
遠征終えて大阪帰ってきてギャラの精算ってなった時に、
今回のギャラは往復の交通費と打ち上げ代とか諸経費で消えたって聞いて、
あんた、交通費&諸経費の内訳を清水君に詳しく聞いたらしいやん、
どこで乗った高速がなんぼで、とか、
ガソリン何リットルでなんぼやとか・・・



横に座ってるだけのオマエが。




(・・・・)





そんなん、よう聞きますね、
ずっと運転してくれていた清水君に。
もし、一万円くらい残ってても、5000円ずつちゃいますからね。
それは全部、清水君のですからね。
清水君はわけてくれるでしょうが。



(・・・・・・)


加藤さん・・・練習しましょか、人間の。