2014-01-01から1年間の記事一覧

第366話 続・もえこのこと

庭の片隅にソレはあった。 大きな庭の片隅。 もえこがいつもいた場所。 小雨が降る四月某日。 わたしは徳島にいた。 もえこのお墓ができたというので、 お墓参りを兼ねて、恋人の実家へと遊びにきた。もえこのいた12年間。 雨の日も風の日も嵐の日も、臭かっ…

第365話 天才バンド

天才バンド(というバンド)のアインとシュタイ(というアルバム)聴きましたか? わたしはもう聴きました。 いやはや、最高でした。奇妙礼太郎さん。 サンデーカミデさん。 もう一人の、なんだか妙なイモ科の生き物。 よくできたバランスのバンドやと思いま…

第364話 弱かったら負けます

白球を追いかけていた。 あの頃のボクらは、陽が暮れるまで白球を追いかけていた。 誰かが、なくしてしまったあのボールを、 ボクたちは未だ探しているんだ。 あの放課後、あの公園で。 第364話 弱かったら負けます (弱かったら負けんだろ・・・) 試合当日の…

第363話 徒然なるままに

こないだ食べたスナック菓子。 カレーパンスナック。 なんで、そんなこと言うてもうたんやろ。 カレーパンスナック。 あんた、カレースナックや。 カレーパンスナック。 パンの部分は表現できてへん。 まだ、日本のスナック菓子はその域にはおらんのや。カル…

第362話 広島遠征記 其の三

リハーサルを終えたわたしは少年フォークの連中と風呂屋へ向かった。 サヨナラバイバイズ2回目の広島ライブ。 初回に呼んでくれたのも少年フォークだ。 少年フォークはいい。 バカで暖かい。風呂屋を出たわたしたちは飲み屋を探した。 昨夜行った直ちゃんが…

第361話 サヨナラバイバイズからのお知らせ

ゆりえブギーがバンドを辞めた。 四月四日。 苦渋の決断だった。 色々あったから。 四年間一緒にやってきたからね。 色々ありました。 この日記に書かれていることはモチロン悪いことだらけ。 その何倍も楽しいことがあったから。 こうなった理由をこんなと…

第360話 広島遠征記 其の二

広島は雨だった。 ライブの前日、わたしは単身広島に降り立った。 別に浮かれてなんかいないんじゃけぇ。広島へ向かうバスの中で情報を仕入れていたので、 スムーズに飲み屋へ向かう。 別に広島に飲みにきたわけじゃないんじゃけぇ、 ウキウキなんてしてない…

第359話 広島遠征記 

広島の夜は更けていった。 バンドが叫んでファビュラスな夜がシャープなビートでダンスを終えた。 場所を打ち上げ会場にうつした我々はそれぞれの夜を楽しんでいた。少年フォーク(というバンド)主催のイベントで広島に招かれたサヨナラバイバイズ。 ライブを…

第358話 30歳

30歳になりまして。 30歳になりまして、わたし。 なんだかもう言い訳できない感じになっちゃいまして。わたしの誕生日前2日間の動きを記してみたいと思う。26日20時。 ジョブを終えたわたしジョブ場の本町から自転車で30分の中崎町で飲んでいた。…

第357話 黄金の太陽

KTR先輩の集大成であった。 3月18日という日はKTR先輩の集大成の日であった。 集大成といっても人生の集大成といった死去につながるタイプのものではなく、 三ヶ月で羽賀研二の肉体を手に入れるトレーニングの集大成の日であった。 先輩のことをよく知らない…

第356話 シャワー水圧顛末記 (未解決)

新居の風呂場のシャワーの水の出がとっても悪かったので、 業者さんにきてもらった。 シュレックによく似た、感じのいいおじさんだった。 「シャワーが出ないんです、ちょっと見てもらっていいですか?」 おじさんは感じのいいひとなので凄い笑顔で対応して…

第355話 もえこのこと。

もえこが死んだ。 わたしの恋人の実家で飼われていた犬である。 (12歳) 3年前だろうか、わたしは無職のひとであった。 無職でチョーハツのひとであるわたしが恋人の実家に遊びにいったのは3年前であった。 無職でチョーハツで革のジャンパーを着たわたし…

第354話 決め手にかける

父と車に乗っていた。 おもむろであった。 おもむろに父がこんなことを言い出した。 「洋介のエエとこを言っていくぞ」 古今東西息子のエエところ〜(おもむろに〜) パンパン!明るい!パンパン!弁当っ!(作ってる、だいたい毎日)パンパン!・・・ パスすん…

第353話 最早騒音

ジョブが暇やったので、 みんなで(木村くんと)女子のどこがエロくて好きか、というとっても大事な話をしていた。 ケツが好きだの、 チチが好きだの、 アシがエエだの。 若木(仮名、童貞)にオマエは女子のどこが好きなんだ?と聞いてみたところ、 「ボクはえ…

第352話 古口結婚披露余話 其の二

新郎新婦の入場だ。 バカなのでしょうか?それともとってもバカなのでしょうか? おそらく後者だと思います。 2月22日、星の王子さまたち(というバンド)の古口くんの結婚披露パーティーが開かれた。 このパーティーにはひとつドレスコードが設けられた…

第351話 古口結婚披露余話

2月のある日、星の王子さまたち(というバンド)の古口くんからこんなメールが届いた。 少し長いですが引用してみます。 古口です。おかげさまで旧姓小川裕加里と去年の七月に入籍しました。おそくなりましたが、ふたりの結婚パーティーを開きたいと思います!…

第350話 京都

京都に来たら、みんな口々にこう言う。 「やっぱり京都寒いなぁ」 ボクはずっと京都におったので、 それ言われるたびに(そんなもんかなぁ)って思ってたんです。 実際大阪に暮らしていて、 たまに京都行ったら「さむっ!」ってなりますし。 『京都の底冷え…

第349話 それぞれの引っ越し

木村くんがとうとう家を借りるらしい。 大阪に来て1年半ほど、 ゲストハウスを転々とする生活を続けていた木村くん。 (一時期、引っ越し費用を東京に稼ぎに行ったけど、全部飲んじゃった。) そんな木村くんが、とうとう家を借りる。 何でも、知り合いの人…

第348話 礼金

来週引っ越しをする。 (森ノ宮から玉造へ。) 引っ越しするにあたってお金がいっぱいかかるわけですが、 あの、礼金っていうシステム、あれは一体なんなんすか? 敷金はわかるねん、 敷金は納得できる。 あれは、家賃滞納したり、物を壊したりした時の保証や…

第347話 ぐっとクルーにぐっとくる

ここは『はんなり』という立ち飲み屋。 我々は飲んでいた。 お酒を飲んでいたのである。 長野の岡沢じゅん率いるぐっとクルー(というバンド)、古内真希さん、ハードレインのテンチョー加納さん。 ボクと加納さんは『はんなり』によく来るのだが、 ぐっとク…

第346話 気にしすぎ

ジョブ場に着いて、思った。 よかった〜、ボーダーシャツ着てこなくてって。 わたしは週二回くらいボーダーシャツを着ている。 ジョブ場にもう1人、ヘビーボーダーユーザーがいて、 その人は週に4回ボーダーシャツを着ている。 木村くん(exけつむらさん)…

第345話 リスペクト

今日はキチュウさんのお話です。 キチュウさんってすごいよね、ってゆうお話です。 キチュウさんって世間では色々言われてますが、 ホンマにすごいなって思います。 具体的に世間でどのように言われているかというと、「あいつ、ホンマによく空気吸うよな」…

第344話 似て非ならざるもの

最近わたしの弁当はもっぱら雑炊である。 そう、鍋のシメとかでお馴染みのあの雑炊だ。 弁当箱に雑炊を詰めてジョブ場に行き、 そしてレンジでチンすること事5分。 あつあつの雑炊を昼飯にいただいている。 レンジでチンした、熱々の雑炊(なんだったらグツ…

第343話 ハッピーバースデイ キチュウ

Happy Birthday to me Happy Birthday to me Happy Birthday dear kichu Happy Birthday to me ・・・ (夏の思い出) 1月22日、つまり今日はキチュウさんの誕生日だ。 前夜(つまり昨夜)、ボクはペヨーテ(というバー)のカウンターの中にいた。 今夜は…

第342話 パーティーは続く

この日曜日は上田くんとなっちゃんの結婚パーティーだった。 何回すんねん。 神戸のトルコ料理屋さんを貸し切り、 バンドマン及び関係者だけを呼んでのうちうちのパーティー。 一応ドレスコードがあって、 『よそ行き』できてくださいとのこと。 (カーディガ…

第341話 親孝行

三連休初日、朝起きるとキチュウさん(というオッサン)がいた。 (ん・・・?)ボクはというと連休の初日が京都でソロライブやったので、 金曜日のうちに実家に帰っていたのだ。 キチュウさんは、金曜日京都でライブだったらしく、 ふんさん(というオトン)と一…

第340話 寒波

今日は今年一番の寒さなんじゃないでしょうか。 身体の芯までひえるようです。 こんな日は熱燗が美味しいですね。 ちょっと前置きはこれくらいにしときます。 って言いますのもですね、 ちょっとのっぴきならないんで、 のっぴきが全くなってないんで、 もう…

第339話 俺たちの2014

2013年、激動の一年であった。 色んな出来事があった。 桜川春子さん率いるガードハローズ(というバンド)の無期限活動停止が決まったのも去年のことである。 わたしは桜川さんの顔を見るたびにバンドの事を聞いている。 そして説得する。 「ガードハローズや…

第338話 新年あけましてやっちまったなぁ

「本当に経緯がわからないので、言い訳のしようもないのですし、いまのところ私ひとりでは平謝りするしかございません。どういった対応をお望みでしょうか?」 (ないのですし)圭太郎がムッチャ謝っている。 ツイッターを開いたら圭太郎がムッチャ謝ってい…