第439話  加藤塾にようこそ〜ずっこけ三人組ツアー秘話〜 エピローグ2

真夜中の高速道路。 真夜中の北陸道を進む。 カーステレオが静かに歌う大昔のヒットソング。 疲れ切った僕たちは夢の中へ。 夜明け前には大阪だ。 ・・・寝れねえわ。 加藤さんの車の乗り方が最悪過ぎて、寝れねえわ。 加藤さんを真ん中に松井と清水くんが窓…

第438話 加藤塾にようこそ〜ずっこけ三人組ツアー秘話〜エピローグ

どうであっただろう、夏の加藤塾集中講習は。 このあと、加藤さんとは最終日福井県でまた奇跡の合流を果たすのだが、 なんだかめんどくせえのではしょります。 ただ、ひとつ。 福井での現場はご飯もしっかり出すカフェバー。 そこでのライブで加藤さん開口一…

第437話 加藤塾にようこそ〜ずっこけ三人組ツアー秘話〜 其の6

昼ごはんはあいちゃんの旦那さんの案内でジンギスカンを食べにいった。 すごく美味しいジンギスカンであった。 加藤さんとはここでお別れだ。 加藤さんは一旦東京を目指すらしい。 色々あったがやはり別れは淋しい。 「青春18切符ていくらぐらいするんですか…

第436話 加藤塾にようこそ〜ずっこけ三人組ツアー秘話〜其の5

加藤さんを見ているとわたしは遠い夏を思い出す。 小学生の頃、カブトムシやと思って育てていた幼虫がなんだかよくわからない見たことのない虫に成虫した、あの夏を。 加藤さんのお母さんもそんな気持ちなんだろうなって。 (オマエ、親指に似てるな) ライブ…

第435話 加藤塾にようこそ〜ずっこけ三人組ツアー秘話〜 其の4

7月24日。 福島県郡山市。 安積永盛(あさかながもり)という町にあるcafe boon coonというカフェが本日の現場。 小さな町の小さなカフェにたくさんの方に来ていただいた。 今日は松井、清水、大野に加え加藤さんも出演である。 加藤さんから始まり、松井、大…

第434話 加藤塾にようこそ〜ずっこけ三人組ツアー秘話〜其の3

安田さんは優しい。 安田さんはあきらめない。 安田さんは加藤さんのことをあきらめない。 まだ加藤さんを育てようとしているのだ。 (アリガトネーーー) スーパー銭湯の喫煙所。 安田さんの説教は続く。 加藤さん、あんたがまいた種だ。 加藤さん、心して…

第433話 加藤塾へようこそ〜ずっこけ三人組ツアー秘話〜其の2

「仙台って連れて行ってもらえるのですか?」 浅い・・・どこまでも浅い海がある。 潮干狩りに出かけた。 しかし、掘れども掘れども出てくるのは泥ばかり。 加藤さん、あんたのことだ。 加藤さん、おれたち、すげくガッカリしている。 7月22日から始まったツ…

第432話 加藤塾にようこそ〜ずっこけ3人組ツアー秘話〜 其の1

「ボクもツアーについていきたいんですけど・・・」 (加藤さん、まばたきしてください。怖いんで) 7月22日〜26日、大野裕也さん清水あつしさん、そしてわたしの3人で長野、東京、福島、仙台、福井をまわる弾き語りツアーを行った。 ツアーの直前7月20日に…

第431話 加藤塾にようこそ 〜ずっこけ三人組ツアー秘話〜 『プロローグ』 

「加藤さん、また男下げましたね」 最近よく耳にする言葉だ。 加藤さんが男を下げる。 そうすると、加藤さんの中の「加藤」が上がる。 これは、加藤さんにだけに起こる現象ではない。 人は等しく「加藤」を持って生まれる。 おそらく世の中の「加藤」の値は…

第430話 民間療法

米に虫がわきまして。 この季節がまたきましたか。 米に虫がわくなんて事はエエ米やいう証拠なんです、 保管がよくない、いうだけで何の問題もない。 しかし、あてになれへんのが民間に伝わる対策法です。 一昨年、虫がわいた時は虫ってバジルを嫌うって聞い…

第429話 ある日のこと 〜ジョブ場にて〜

台風だ。 外の雨が気になる。 わたしはバイトリーダーである。 バイトリーダーであるからして下のバイトに色々と言いつけることができる。 「加藤さん、雨がひどくなってきましたねぇ、雨の様子みてきてくださいよ。いや、どのくらい降ってるとか口で言われ…

第428話 パス

「ほな、加藤さんのエエとこ言うていこうや」 (なんだ?なんだ?) 加藤さんが3時でジョブをあがられて、 なんだか暇になっちゃったので、 後輩の小菅くん(仮名)と二人になったので聞いてみた。 「正直、加藤さんのことどう思てるん?」 小菅誠(仮名) 、彼…

第427話 松井くんからのお願い

おっす!久しぶりだっちゃ! 久しぶり過ぎて文章の書き方忘れただっちゃ! だっちゃ!とか言うてたかな。 まぁ、いいだっちゃ! しんどいので戻します。 しんどいで思い出すのが加藤さんなわけで。 最近の加藤さん報告します。 ボクがTSUTAYAで借りてきた映…

第426話 手紙

加藤さん、ボクは残念な気持ちでいっぱいです。 胸にしまいきれない残念な気持ちを携えこの手紙を書いています。 加藤さん、頑張ってほしかった。 加藤さんには頑張ってほしかったです。 こないだは昼間のバイトのみんなをペヨーテ(というバー)に連れてきて…

第425話 そして一週間

加藤さんが粉々に砕けちっちゃったあの夜から1週間が過ぎた。 あの夜が、あの日々が(四天王の・・・)嘘だったみたいに静かな日常が戻った。加藤さんも漢(おとこ)である。 漢(おとこ)に二言はない。 辞めると言ったら辞める。 何も言わずにただ去っていく、…

第424話 5月27日

「スロータイム住民投票の時、俺・・・ちょっと見てしまってん・・・」 (加藤は見た) スロータイム住民投票、どういった形で執り行われたかというと、 皆には顔を伏せてもらって(モチロン加藤さんも)誰が手を挙げたかわからない状態にしての挙手制やったん…

第423話  5月26日

西暦3015年・・・戦争は終わり、地球は美しさを取り戻していた・・・ 孫 「おじいちゃん、きれいな星空ね」祖父「あそこに大きく輝く美しい星があるじゃろう、あれがサンデーさんじゃ」孫「サンデーさんおっきい〜」祖父「サンデーさんの隣にある薄汚い星が…

第422話 ネクストステージ

加藤さんにネクストステージが用意されてました。昨夜、サンデーさんと加藤さんの話し合いが持たれた模様でして。 5月26日を目前にサンデーミーティングが行われたようでして。 ミーティングの内容を加藤さんから取材しましたところ、 サンデーさん怒ってま…

第421話  正念場

5月26日、この日加藤さんがKTRでいられるのかが決まる。※ちょっと何言ってっかわかんねえひとは2、3記事遡って読んでみてください。 5月26日、件のスロータイムコミュニケーション当日だ。 加藤さんに用意されたハードルはふたつ。●50人の署名集めなさい ●当…

第420話 嫌われるのにも理由(わけ)がある

説明が必要だろう。 説明が必要だ。 ただ、説明がなくとも、悲しい。 加藤さんの身に悲しみが降りかかったことは理解していただけたと思う。 今回加藤さんの身に降りかかった悲しみ。 わたしは誤解を恐れずに言葉にしてみようと思う。 加藤さんが本格的に嫌…

第419話 雲亭へいこう

雲亭へ向かう。 雲亭とは、マッカーサーアコンチ(というバンド、絶賛お休み中です。)のマスター、アチャコ氏が今年、3月末にオープンさせたピザ屋だ。 近鉄生駒駅下車、ケーブルカーに乗り換える。 ナビゲーターはこの男、加藤拓生。 (ナビゲーターはわた…

第418話 引退

「引退かも・・・スロータイムコミュニケーション・・・」 (逃げろ〜〜) なんですって? ※スロータイムコミュニケーションとは・・・サンデーカミデが主催する平日isビューティフルなパーティーである。二カ月に一回開催されていて、松井くんもレギュラー…

第417話 アカウント名 タンバリヤンにつき

加藤さんが人の形をしてなかったらボクももう少し加藤さんに優しくできるのかも。 加藤さんがストーブとか、そういう形をしていたら、 ボクももう少し加藤さんに優しくできるのかも。 加藤拓生42歳。 奇妙礼太郎にツイッターとインスタグラムをブロックされ…

第416話 それでもゲストで入りたい 後編

17時、加藤さんはまだ来ない。 パーティーは始まっている。 サンデーさんSAY。 「加藤さん来るよね?いや、加藤さんから、今日行っていいですか?ってメールあったんやけど、あかん!って返してん、ははっ」 (あかん!) 絶対それやん・・・。 加藤さんにメー…

第415話 それでもゲストで入りたい 前編

サンデーモーニング。 日曜日の朝。 雨が降っていた。 頭が痛い。 昨日の酒がまだ残っている。 目覚めたのは9時。 今日はラブソファ(というイベントにサヨナラバイバイズが出演する)。 もう一度寝よう・・・ん? 2通のメールに気づくわたし。 (・・・ん?…

第414話 その後の加藤

加藤さんの様子がおかしい。 いやいや、加藤さんの様子みたいなものはおかしいに決まってんでしょう、って? いや、そうなんですが。 加藤さんの様子がおかしいのは今に始まったわけではねえのですが。 あの、4月10日からいくつかの朝がきまして。 加藤さ…

第413話 そして伝説へ・・・

4月10日、朝から冷たい雨が降っていた。 とうとうやってきた、四天王レコ発イベント当日である。 チケットは前日までにソールドアウト。 あとは、最高のステージを披露するだけだ。 四天王、それぞれの最高のステージを!19時40分、10分おしてKTRからスター…

第412話 四天王の日々 エピローグ

ジャガイモ丸が蒸かしイモになり、おかゆちゃんが、お米に還ったところで一旦、わたしの四天王の日々を終わろうと思う。CDが完成したのかどうかは、明日皆さんのその目で確かめてほしい。本当のバカを5日間にわたり目撃した皆さんの目はどうだろう、すげく、…

第411話 四天王の日々 4

そして、撮影の当日事件が起こる・・・。 なんと、加藤ドタキャン。 この日、加藤さんシフトインしてたんですが、 (※松井と同じジョブ場) 確かに14時過ぎから体調わるなって、14時20分くらいに早退するって言いだしたんです。 体調わるなった言うたかて、…

第410話 四天王の日々 3

バカって楽しいけど疲れる。 四天王のラインは続く。KTRさんの提案。 『アー写、四人で王様関連のレコードのジャケットを持ちませんか』なるほど、なるほど。 やっとまわってきた気がします。 全く期待してなかったKTRさんからのエエ提案。 四天王ですからね…