2015-01-01から1年間の記事一覧

第428話 パス

「ほな、加藤さんのエエとこ言うていこうや」 (なんだ?なんだ?) 加藤さんが3時でジョブをあがられて、 なんだか暇になっちゃったので、 後輩の小菅くん(仮名)と二人になったので聞いてみた。 「正直、加藤さんのことどう思てるん?」 小菅誠(仮名) 、彼…

第427話 松井くんからのお願い

おっす!久しぶりだっちゃ! 久しぶり過ぎて文章の書き方忘れただっちゃ! だっちゃ!とか言うてたかな。 まぁ、いいだっちゃ! しんどいので戻します。 しんどいで思い出すのが加藤さんなわけで。 最近の加藤さん報告します。 ボクがTSUTAYAで借りてきた映…

第426話 手紙

加藤さん、ボクは残念な気持ちでいっぱいです。 胸にしまいきれない残念な気持ちを携えこの手紙を書いています。 加藤さん、頑張ってほしかった。 加藤さんには頑張ってほしかったです。 こないだは昼間のバイトのみんなをペヨーテ(というバー)に連れてきて…

第425話 そして一週間

加藤さんが粉々に砕けちっちゃったあの夜から1週間が過ぎた。 あの夜が、あの日々が(四天王の・・・)嘘だったみたいに静かな日常が戻った。加藤さんも漢(おとこ)である。 漢(おとこ)に二言はない。 辞めると言ったら辞める。 何も言わずにただ去っていく、…

第424話 5月27日

「スロータイム住民投票の時、俺・・・ちょっと見てしまってん・・・」 (加藤は見た) スロータイム住民投票、どういった形で執り行われたかというと、 皆には顔を伏せてもらって(モチロン加藤さんも)誰が手を挙げたかわからない状態にしての挙手制やったん…

第423話  5月26日

西暦3015年・・・戦争は終わり、地球は美しさを取り戻していた・・・ 孫 「おじいちゃん、きれいな星空ね」祖父「あそこに大きく輝く美しい星があるじゃろう、あれがサンデーさんじゃ」孫「サンデーさんおっきい〜」祖父「サンデーさんの隣にある薄汚い星が…

第422話 ネクストステージ

加藤さんにネクストステージが用意されてました。昨夜、サンデーさんと加藤さんの話し合いが持たれた模様でして。 5月26日を目前にサンデーミーティングが行われたようでして。 ミーティングの内容を加藤さんから取材しましたところ、 サンデーさん怒ってま…

第421話  正念場

5月26日、この日加藤さんがKTRでいられるのかが決まる。※ちょっと何言ってっかわかんねえひとは2、3記事遡って読んでみてください。 5月26日、件のスロータイムコミュニケーション当日だ。 加藤さんに用意されたハードルはふたつ。●50人の署名集めなさい ●当…

第420話 嫌われるのにも理由(わけ)がある

説明が必要だろう。 説明が必要だ。 ただ、説明がなくとも、悲しい。 加藤さんの身に悲しみが降りかかったことは理解していただけたと思う。 今回加藤さんの身に降りかかった悲しみ。 わたしは誤解を恐れずに言葉にしてみようと思う。 加藤さんが本格的に嫌…

第419話 雲亭へいこう

雲亭へ向かう。 雲亭とは、マッカーサーアコンチ(というバンド、絶賛お休み中です。)のマスター、アチャコ氏が今年、3月末にオープンさせたピザ屋だ。 近鉄生駒駅下車、ケーブルカーに乗り換える。 ナビゲーターはこの男、加藤拓生。 (ナビゲーターはわた…

第418話 引退

「引退かも・・・スロータイムコミュニケーション・・・」 (逃げろ〜〜) なんですって? ※スロータイムコミュニケーションとは・・・サンデーカミデが主催する平日isビューティフルなパーティーである。二カ月に一回開催されていて、松井くんもレギュラー…

第417話 アカウント名 タンバリヤンにつき

加藤さんが人の形をしてなかったらボクももう少し加藤さんに優しくできるのかも。 加藤さんがストーブとか、そういう形をしていたら、 ボクももう少し加藤さんに優しくできるのかも。 加藤拓生42歳。 奇妙礼太郎にツイッターとインスタグラムをブロックされ…

第416話 それでもゲストで入りたい 後編

17時、加藤さんはまだ来ない。 パーティーは始まっている。 サンデーさんSAY。 「加藤さん来るよね?いや、加藤さんから、今日行っていいですか?ってメールあったんやけど、あかん!って返してん、ははっ」 (あかん!) 絶対それやん・・・。 加藤さんにメー…

第415話 それでもゲストで入りたい 前編

サンデーモーニング。 日曜日の朝。 雨が降っていた。 頭が痛い。 昨日の酒がまだ残っている。 目覚めたのは9時。 今日はラブソファ(というイベントにサヨナラバイバイズが出演する)。 もう一度寝よう・・・ん? 2通のメールに気づくわたし。 (・・・ん?…

第414話 その後の加藤

加藤さんの様子がおかしい。 いやいや、加藤さんの様子みたいなものはおかしいに決まってんでしょう、って? いや、そうなんですが。 加藤さんの様子がおかしいのは今に始まったわけではねえのですが。 あの、4月10日からいくつかの朝がきまして。 加藤さ…

第413話 そして伝説へ・・・

4月10日、朝から冷たい雨が降っていた。 とうとうやってきた、四天王レコ発イベント当日である。 チケットは前日までにソールドアウト。 あとは、最高のステージを披露するだけだ。 四天王、それぞれの最高のステージを!19時40分、10分おしてKTRからスター…

第412話 四天王の日々 エピローグ

ジャガイモ丸が蒸かしイモになり、おかゆちゃんが、お米に還ったところで一旦、わたしの四天王の日々を終わろうと思う。CDが完成したのかどうかは、明日皆さんのその目で確かめてほしい。本当のバカを5日間にわたり目撃した皆さんの目はどうだろう、すげく、…

第411話 四天王の日々 4

そして、撮影の当日事件が起こる・・・。 なんと、加藤ドタキャン。 この日、加藤さんシフトインしてたんですが、 (※松井と同じジョブ場) 確かに14時過ぎから体調わるなって、14時20分くらいに早退するって言いだしたんです。 体調わるなった言うたかて、…

第410話 四天王の日々 3

バカって楽しいけど疲れる。 四天王のラインは続く。KTRさんの提案。 『アー写、四人で王様関連のレコードのジャケットを持ちませんか』なるほど、なるほど。 やっとまわってきた気がします。 全く期待してなかったKTRさんからのエエ提案。 四天王ですからね…

第409話 四天王の日々 2

4月10日(金)は四天王の日。 中崎町コモンカフェでレコ発イベントが行われる。 今回もジャガイモ丸主導でイベントタイトルを決める。 (うんこなう→KTR) (シテンノウって知ッテンノウ?ですか?)ジャガイモ丸「それは聞きました」 おい、加藤、それは…

第408話 四天王の日々 1

2月になった。 レコーディングとジャケット作成等を並行して行う四天王。 仕切りは専らジャガイモ丸。 (うんこなう→KTR) わたしたちは未来にいる者である。 このラインの時間軸を飛び越え未来から傍観している。 だから知っているのだ。 伏線は張られ…

第407話 四天王の日々 プロローグ

『四天王ライン』の招待を受けたのは1月のある夜だった。 四天王ライン。いくつかの説明が必要だ。 サンデーカミデ氏が主催する『スロータイムコミュニケーション』というイベントがあるのは皆さんご存知だろうか。 奇数月のとある火曜日に東心斎橋コンパス…

第406話 バリ旅行記 其の2

先にこの旅の総括をしておきたい。 この旅で思ったこと。 父がすごくかけあしでお爺さんになっていっている、ということ。 しかも、すごく残念なお爺さんに。 人の話は聞かない。 思ってることが全部声に出てしまう。 同時に二つ以上のことができない。 すぐ…

第405話 バリ旅行記 其の一

3月4日時刻は朝の9:00、わたしはバリ島へと旅立つべく関西国際空港にいた。 玉造の三谷夫妻がわたしたち夫婦にバリ島旅行をプレゼントしてくれたのだ。 そして、その旅行に何故か父フンさんがついてくる。 嫌な予感しかしない。 三谷さんに飛行機のチケッ…

第404話 声小中年

「え?なんですか?聞こえないです。」 加藤さんの声がやはり小さすぎて。 加藤さんの声がやはり小さすぎて困っている。 ジョブがはかどらない。 「え?なんですか?聞こえないです」を何度か繰り返してやっと言うてる内容わかったと思ったら、「今日、ご飯…

第403話 質問者 matsuikun0328 さん

先日妻とふたりでカラオケに行って喧嘩になりました。わたしは二人でカラオケをする際は交互に曲を入れ合うのが常識だと思っています。 たまには連続で歌うこともあるでしょうが(リクエスト等により)、 原則として交互に歌うべきだと思っています。友人数名…

第402話 人間だもの

たこの歌手SAY(たこの歌手は言った) (安藤さん、おもろいことしてくれるんですが、) 「春子さんって言うの、もうやめようぜ・・・」 (チュンが気になります) ここは大阪、玉造。 ペヨーテ(というバー)には今夜も酒を求めた男と女が集う。 ザ・たこさんの…

第401話 拝啓キチュウ殿

キチュウさんの誕生日会に行ってきた。 キチュウさんの誕生日会といっても一月誕生月10人くらいの誕生日会だったのだが。 でもやはり、キチュウさん。 この日の主役は完全にキチュウさんだ。 (主役☆) 人気者のキチュウさんだから、周りがほっておかない。 …

第400話 タイムマシーンに乗って

一昨日風邪をひいた。 一昨日だけ、風邪をひいた。1月19日午前7時、あの独特の風邪の寒気でわたしは目を覚ました。 前日まであんなに元気だったのに。 考えられる原因はただひとつ。 課長島耕作を一気に読みすぎた。そう、島あたりだ。 島をこじらせたとし…

第399話 俺たちのハッピーニューイヤー 其の3

大晦日。 2014年が終わる。 松井家でも静かに2014年最後の夜が更けていった。 今年は町へ出ずに心穏やかに新年を迎える所存である。 酒は銘酒鯨波。 鴨鍋をつつきながら思いを巡らす。 過ぎ行く年に、 来たる、新年に、 父が口を開いた。 「こないだ東京から…